こんにちは、机上大使です。
カブト編が始まった仮面ライダージオウ第37話。
前回登場した仮面ライダーギンガの要素をカブト編に被せるといったうまい使い方をし、しかも本来の歴史との矛盾も取り上げるというジオウの物語の本質に迫ってもいました!
地獄兄弟の矢車 想と影山 瞬、仮面ライダーガタックに変身する加賀美 新本人が登場するし、所々で見せつけてくるカブト要素が多すぎてテンションが上がりっぱなしの物語でした!
では、仮面ライダージオウ第37話について書いていきましょう。
OPから引き込まれるカブト編
このカブト編では、いきなり視聴者に度肝を抜かせる演出をしてきました!
それはウォズのお馴染みの語りの後に流れるOPでのこと。
本来ならウォズが語った後に主題歌である「Over “Quartzer”」のイントロが流れるのですが、突如昆虫の羽で画面が覆われ仮面ライダーカブトの主題歌「NEXT LEVEL」のイントロが流れ出したではありませんか!?
イントロに合わせて銃で撃たれたように穴があくというカブト編のOPを完全再現…これはテンションあがらないわけが無いw
もしやこのままカブトの主題歌が始まるのか!…と誰もが思った時に鏡のように羽が割れ堕ち「Over “Quartzer”」のイントロがなっていつも通りOPが始まりました!
いきなり視聴者をグッとひきこむ演出を考えた製作の方々には、素晴らしいというしかありませんね!!
最高のカブト編の入りだと私は思います。
カブトファンを歓喜させる要素が詰め込まれすぎ
ジオウ第37話で視聴者をいきなり驚愕させましたが、それだけでは終わらず物語の中でもこれ見よがしにカブト要素が詰め込まれています!
前回のキバ編で仮面ライダーギンガは落下した隕石から現れましたが、このカブト編でも同じように隕石が落下します。
かなりの数の隕石が落ちてきて、しかもその中にはカブトの敵キャラである地球外生命体「ワーム」が潜んでいました!
カブト本編では隕石落下によって渋谷が崩壊しましたし、その隕石からワームが生まれたという話も出てきているので、ギンガの隕石とカブト本編での舞台設定をうまくつなぎ合わせています!
当然ワームを撃破するためにソウゴ達は隕石落下地点に向かいますが、その現場に現れたのは仮面ライダーガタック!
しかもライダーフォームではなくマスクドフォームでの登場で、本編でも大活躍した「ガタックバルカン」使用しました!
そしてマスクドフォームでの登場ということは…もちろんキャストオフも披露!!
ガタックゼクターのアゴを展開し走行を浮かせ、折り曲げると同時にパージ!
頭部にクワガタのアゴ状のパーツがくっつくまでの演出も完璧に再現してくれました!
ガタックに変身する加賀美も放送当時より逞しくなった顔立ちで、いい感じに成長したなって風貌。
ソウゴに「君は人が良すぎる!」て注意してましたが、本編では加賀美はバカがつくほどお人好しでそれが原因で一度命も失っていますから、お前が言うなというツッコミどころもあってよかったですw
物語の敵となる地獄兄弟にもカブト本編の要素が詰め込まれています。
今回矢車はアナザーカブトに変身するのですが、相変わらず矢車は「お前はいいよなぁ…」や「どうせ俺なんか…」といったネガ発言を言ってくれて、視聴者の欲しがっている要素を遠慮なく見せつけてくれます。
後半では仮面ライダーキックホッパーにも変身してくれて、ライダージャンプからのライダーキックも披露してくれました!
一方の影山は、このカブト編では人間ではなくワームの擬態という設定での登場になっているのですが、この設定が個人的にすごくジーンときています。
実は影山は、カブト本編の最終回直前で矢車によって倒されているんです。
というのも影山は、カブト本編で兄貴である矢車の為にあるアクセサリーをたくさん集めていたのですが、実はそのアイテムが全人類をネイティブ(ワームとほぼ同類)化させるアイテムでした。
兄貴の為にたくさん集めたことによって、普通より速い速度で影山の体はワーム化していってしまいます。
影山はそのことにひどく絶望し、せめて兄貴によって倒されたいと懇願。
その思いを汲んだ矢車のライダーキックによって影山は倒れました。
その時に影山の命はついえたのかどうかは定かになってはいませんが、このジオウのカブト編では影山はその後命を落としたということになっているのだと思います。
それをワーム化することによって再び登場させるというのが個人的に納得しましたし切なくもなりました。
しかも矢車は影山がワームだということを知ってて一緒にますし、影山がピンチになると「相棒!」と駆けつけたりします!
奇妙な関係で繋がっている2人ですが、その絆は確固たるものであることを表現していました!
たった1話でカブトで登場する設定や仮面ライダー、そして各キャラクターの背景なども描いているという素晴らしいものとなっておりました!
着実に進む時空の歪み
カブト好きの心を鷲掴みにするジオウ第37話ですが、しっかりとジオウ本編の物語にも触れております。
前回のキバ編で仮面ライダーギンガが登場した際ウォズが”ギンガは時空の歪みから迷い込んだもの”と説明していましたが、このカブト編ではより時空の歪みについて追及しています。
その中でも最もその時空の歪みを演出していたのが、加賀美が発したこの台詞でした。
「渋谷はいつの間にあんなに復興したんだ?」
という台詞。
先程も書いたように、カブト本編では1999年に隕石の落下によって渋谷は壊滅してしまっています。
でもソウゴ達の世界では、渋谷が隕石で壊滅したなんてことは一切話にはなっていないですし、もし壊滅していたら当時生まれていないソウゴであっても教科書で書いてあったりすると思いますがそれがない。
加賀美の世界の認識とソウゴの世界の認識に矛盾点が発生しているんです!
仮面ライダージオウでライドウォッチを集め始めた頃は、タイムジャッカーがライダーの力を奪ったことによって別の人物が仮面ライダーとなり主人公だった人物は仮面ライダーではない人生を生きていました。
しかしブレイドから始まったライドウォッチ集めの後半は、主人公やその力を持つに値するものが仮面ライダーになっていますし、その世界にアナザーライダーと共存しています。
ソウゴが過ごしてきた世界での物語だったはずが、様々な出来事によって時空が歪みだし私たちが見てきた他の仮面ライダーの世界とごっちゃになってきているんですね。
ジオウの製作人が矛盾するけど盛り上がるしいっかー!ってノリで作ったのではなく、ちゃんとした物語の背景があるということが判明しましたw
蘇るツクヨミの記憶
仮面ライダージオウにおける時空の歪みや変わりつつある世界観に触れている第37話ですが、さらにツクヨミの過去についてもふれています!
タイムジャッカーのように時を止める力を持っているツクヨミは、瓦礫の下敷きになりかけている親子をその力で救出するのですが、その時ツクヨミの頭の中に過去の記憶のビジョンが写ったのです。
そこにはツクヨミの父母と幼き頃のツクヨミ、そして全身黒づくめの後ろを向いた謎の男が写っていました。
黒づくめの男はかつて登場した仮面ライダークイズの変身者主水のような格好をしていますが、恐らく別人だと思います。
この人物が誰なのかが現時点ではまったくわかっておらず、ツクヨミも動揺していました。
そんな時に現れたのが、仮面ライダーディケイド変身者「門矢 士」!
士もこの世界の時空の歪みの原因を探っていて、ツクヨミの過去が関わっている可能性からツクヨミと共に過去を見に行こうと誘います。
ツクヨミは士によって命を救われていてある程度警戒心はありませんし、自分自身の過去を知りたいという欲求から士と共に再び未来へと向かうことになりました。
やってきたのは、2058年。
ツクヨミ達がオーマジオウと戦った2068年より10年前の世界です。
ツクヨミと士による、過去の記憶を解き明かすための摩訶不思議アドベンチャーが再び始まるのでした!
クロックアップを攻略するジオウライダー達
さて、ここまで主な物語について書いていきましたが、最後はジオウライダー達のクロックアップ攻略術を紹介しますw
カブトに登場する仮面ライダーやワームは『クロックアップ』という時間流操って超高速移動ができる能力があるのですが、ジオウライダー達は様々な方法でそのクロックアップを攻略していました!
ゲイツやウォズの場合ですが、この2人は既に「ゲイツリバイブ疾風」と「フューチャリングシノビ」という高速で移動するフォームを持っているので特に問題はありません。
さらにウォズは新たなフォーム「ウォズギンガ ワクセイ」による怒涛の連続砲撃や重力操作をすることができます。
で、ジオウの場合なのですが、これはジオウにしかできない方法でした!
ジオウⅡの未来予知による先手読みです!
ジオウⅡは未来を見ることができ、これまでもこの方法で様々な危機を回避してきました!
今回はこの未来予知を応用して、パンチホッパーの攻撃手順を先読みしたのです!
これからどんな攻撃をいつどこで行うのかを先読みしたジオウⅡは、クロックアップで高速移動しながらの攻撃にカウントをつけタイミングを計ります。
「1…2…」と攻撃数を数え、背後から来たパンチホッパーの攻撃に合わせ…
「3!」と叫ぶと同時にサイキョウギレードをパンチホッパーに突きたて見事攻撃を命中させることができました!
思わずガッツポーズをするジオウⅡにはちょっと笑いましたw
やってみようのノリでここまで決めることができましたから、次からは初手で攻略することができるでしょう!
クロックアップによって超高速で移動するカブトの仮面ライダーやワーム。
厄介極まりない設定なのに、ジオウに登場する3ライダー全員が対応手段を持ってるという展開には驚きです!w
特に未来予知による攻略はジオウにしかできないので、ジオウに登場するライダー達は様々な環境に対応できる手段を持ち合わせた最強集団だと思います!
終わりと次回予告
今回は、仮面ライダージオウ第37話のネタバレと感想を書いていきました!
前回のキバ編が釈由美子とマンホールの蓋過ぎてキバ要素が薄かったのか、今回のカブト編はこれでもかってくらいのカブト要素がいっぱい詰まった回でした!
マスクドフォームからのキャストオフ演出や本編では見ることができなかったパンチホッパーのクロックアップなど、これが見たかったんだってのがふんだんに盛り込まれております!
ジオウの物語の核心に触れる展開もうまく入っていて、時空のずれで起こっているこれまでの物語の矛盾点やツクヨミの過去の真実にも踏み込んでいます。
視聴者をの謎にも置いてけぼりにしない点はかなり良かったです!
終盤では超特大の隕石が落下するという前代未聞の危機!
ハリウッドのアルマゲドンのような展開ですが、誰も犠牲にならないことを願っております…。
次回は、その隕石が地球に衝突目前の状態に!
仮面ライダー達との戦いもどんどんヒートアップしていますが、そこに現れたのは仮面ライダーカブト!?
まさか天道が現れたのか…それとも誰かがカブトに変身するのか?
つまりカブト第1話で叶わなかった加賀美のカブト変身が見られるのか!?
2058年に向かったツクヨミ達の結果なども気になるところです!
レジェンドとの共演も注目ですが、どんどんヒートアップする物語にも目が離せません!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またいつかの明日に会いましょう。