桐生戦兎無能説についてその原因と個人的意見を書いてみた

こんにちは、机上大使です。

 

今週放送した仮面ライダービルド第47話は、涙無しでは見れない物語でした。

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2018年8月13日

しかし、この第47話放送後にある意見がツイッターで出てきました。

「戦兎、無能」

「戦兎、使えなさすぎて嫌いになった・・・。」

といった意見です。

 

何故なのか調べてみると、確かにそういう考えもあるなと思ったので今回この記事を書こうと思いました。

ちなみに私は、今回の物語の構成は賛成派なので私個人の見解も書いていきますね。

戦兎無能説の事の発端

なぜ主人公である桐生 戦兎が今回のお話で無能と言われてしまったのか?

1つは、今回の話で猿渡 一海(仮面ライダーグリス)がブリザードナックルを使って変身した事による戦兎のリアクションがまるで他人事のようなリアクションだったからという物があります。

 

このブリザードナックルは、第46話で戦兎が一海のために作ったパワーアップアイテムなのですが、使うとその力に体が耐えられなくなり消滅するという諸刃の剣なアイテムでした。

それでも、一海がブリザードナックルを使って変身してしまう状況をモニターで見ても「何で変身したんだ・・・」というだけでそこまで感情が動いていないように見えたようです。

 

一緒にパンドラタワーの頂上に向かった、事情を知らない万丈の方が動揺を隠せてなかったので余計そう見えるかも知れません。

 

もう1つは、自己犠牲を惜しまない一海の性格を知っていながら危険なアイテムを渡してしまったから

一海は、特に仲間愛が強く仲間の為なら自分の命は惜しくないというスタンスでこれまでにも沢山の無茶をしてきました。

そして戦兎も、一海の無茶を沢山見てきたはずです。

 

ならば、消滅するというリスクがあっても変身するだろうというのは目に見えていたはず。

なのに戦兎は一海にブリザードナックルを渡してしまったのです。

一海が自分の力不足に負い目を感じていても、一海の性格を分かっていたならいつものように軽くあしらってブリザードナックルを渡さなかっただろうということです。

 

主に上の2つの理由と戦闘後に一海が消滅してしまったこと、おまけにエボルトに対して怒りを表すシーンがただの八つ当たりみえることから。

「戦兎はこんな事態も予測できなかったのか。」

「戦兎無能」

と言われてしまうことになりました。

変身することを選んで消滅したのは一海ですが、そのほう助をしたのが戦兎であるということになるわけです

 

戦兎が無能説についての説明が終わりましたので、ここからは机上大使の個人的な意見を書いていきましょう。

論を言うと、これまで仮面ライダービルドを見ていた私としては違う考えを持っています。

次からは私が思う違う考えを書いていきましょう。

戦兎は一海の命をちゃんと考えてる

一海は、このブリザードナックルを使う前から消滅の危機を何度も経験しています。

それは、一海がネビュラガスを注入したことによって戦闘不能で消滅する体になってしまったからです。

 

しかし、この体に対しては既に対抗策はあります。

仮面ライダービルドジーニアスフォームのネビュラガス中和能力です。

 

ジーニアスフォームには対象者の体内のネビュラガスを中和する能力があり、これまでにも消滅するはずだったロストスマッシュ化した人間をジーニアスフォームの力で救ってきました。

エボルト化しそうになった万丈を救ったのもこの能力です。

 

そして、第40話にて一海が無茶して敵に捕まりネビュラガスを注入されてしまったときにも戦兎はジーニアスフォームの力で一海の体を治そうとしました。

でも一海は、

「せっかくハザードレベルが上がったから大丈夫。その時になったら頼む。」

と戦兎の催促を拒否したんです。

 

つまり戦兎は一海の命のこともちゃんと考えてましたし、第46話では一刻も早くパンドラタワーの頂上に向かわなければならなかったという状況から一海を置いていくしかなかった訳です。

以前からアイテムを渡す予定だった

今回の騒動のきっかけにもなったブリザードグリスに変身するためのアイテム「ブリザードナックル」は元々一海のために作られたアイテムです。

しかも、設計当時は肉体の消滅というデメリットはありませんでした。

なぜならば、

ブリザードナックルは1回目のネビュラガス注入時の一海の肉体を元に設計していたからです!

 

一海は第40話と第44話で合計2回のネビュラガスを注入しています。

ブリザードナックルは、第40話でのハザードレベルを元に設計されたアイテムで、本来なら完成した時点で一海に渡す予定だったのでしょう。

しかし一海は、第44話にて氷室 幻徳(仮面ライダーローグ)と共にネビュラガスを注入されるために再び敵研究所に潜入。

計画通り敵に捕まり、2回目のネビュラガスを注入してさらにハザードレベルを上げました。

 

しかし、これによって一海のハザードレベルはブリザードナックル設計当時の数値を超えてしまったために、

変身アイテムとして使用すると肉体がハザードレベルの数値に耐えられなくなり消滅してしまう体になってしまいました。

 

だから戦兎は、ブリザードナックルを渡すときに武器として使うことを強調しました。

でも、一海は変身してしまった・・・というわけです。

 

ちなみに、これを書いてる途中で「2回目の時点で中和すればよかったやん」と思いましたが、一海は1回目の注入で「強くなってるから中和しない」と自分で言っていたのでそれは無理でしょう。



決めたのは一海

先程も書きましたが、戦兎は武器として使用することを前提に一海にブリザードナックルを渡しました。

変身できるアイテムだと言ってはいましたが、それによる影響もしっかり忠告した上で渡しました。

 

でも変身するのを決めたのは一海です。

そして、戦兎との約束を破った事も自分で分かってます。

一海は全部自分の責任で変身したんです。

どちらにしろ自分を犠牲にするつもりだったかも

第47話の感想記事でも書きましたが、一海は恐らくどこかで自分を犠牲にしていたんだと思っています。

なぜなら一海は、ロストフルボトルを黒色に精製させるために自分を使おうとしていたからです。

 

一海は、第45話でエボルトからキャッスルロストフルボトルを回収していて、そのボトルはジーニアスハザードフォームによって精製前の色に戻されてました。

そして、ブリザードグリスVS三羽ガラスでの第46話の回想で

「新世界を作るために精製したボトルをパネルに差し込む必要がある」

と戦兎が発言したあと、一海が意味深な顔が映し出されてました。

 

恐らくこのときに、一海はボトルの精製に自分の肉体を使おうとしていたのかもしれません。

結果論としては

最初の刺客に三羽ガラスが出たことによって一海が前に出て戦兎達をさきに行かせ、自分が闘う。

私情を捨て有利に立つも、敵の命乞いにかつての三羽ガラスを連想させてしまい、躊躇いが出てしまって不利になる。

このままでは勝てない、何としても勝たなければならないという状況から覚悟を決めて変身。

自分の体の消滅を、持っていたロストフルフルボトルの精製に利用した。

ということなんだと思います。

 

あくまで予想ですが、ここでかずみんが三羽ガラスに勝ってもどこかのタイミングでボトルの精製に自分を犠牲にしていたと思います。

でもそうなったら戦兎が絶対に助けると思いますけどねw

 

さて、ここまで書いてきた私が思ってることをまとめると

・戦兎は一海のことをちゃんと考えて、その上でブリザードナックルを渡した。

・変身を決めたのは一海で、戦兎は悪くない

・でも、一海も自覚あるし仲間のために闘ったから悪くない。

では、だれが悪いのか?

そう、それは・・・

全部エボルトの仕業

「それも全部、エボルトってやつの仕業なんだ。」

「なんだって!?それは本当かい?」

 

知ってる人なら知ってるやり取りが浮かんできますねw

結局、全部エボルトが悪いんです!

エボルトが地球にさえ来なければ誰もこんな思いすることがなかったし、エボルトがいなければこんな戦いは生まれなかった。

エボルトさえいなければ日本が3つに分断することもなかったんです。

 

でも、エボルトがいなければ桐生戦兎はこの世に存在しなかった・・・。

 

主人公がこの世にいるべきではないやつによって生まれたというあまりにも残酷な事実があります。

エボルトがいなければ、みんながああやって集まって笑い合うこともなかったんですから。

おわりに

今回は、第47話でツイッターで話題になった「桐生戦兎無能説」について書いてきましたがいかがだったでしょうか?

1つ補足すると、この説を決して否定しているわけではありません。

人によって見方は全然違うから異なる意見が出るのは当然だと思っていますし、なるほどそういう考えもあるんだなと私も作品を見る上で参考になりました。

 

あくまで私は、過去の物語からこういう風に考えているという事です。

まあ最終回直前でちょっとした話題になりましたが、最終回まで残り2回です。

仮面ライダービルド達の最後の決戦と世界の運命を最後まで見届けましょう!

戦兎とその父忍が言っていた「新世界」がどうなるところも気になるところですからね。

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2018年8月19日

最後まで読んでいただきありがとうございました。

またいつかの明日に会いましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

当ブログ運営者。幼少期に仮面ライダーに出会い、見たり止めたりを繰り返すが、「仮面ライダーエグゼイド」によって作品の食わず嫌いを克服し仮面ライダーに本格的にのめりこむ。同時にS.H.フィギュアーツの造形美に魅せられフィギュア集めを始める。今はS.H.フィギュアーツの素晴らしさを伝えるためにブログを日々更新中。