こんにちは、机上大使です。
壮絶なパワーアップを遂げてしまったゼロワンメタルクラスタホッパー。
前回の第22話では蝗害の如く大量のメタルホッパーでレイダーを喰い尽くしたり、形状変化する「飛電メタル」による予測不能な攻撃をしたりと恐ろしくもありかっこよかった…。
が、第23話ではゼロワンメタルクラスタホッパーになってしまったことで或人は他のキーを使用できなくなるという展開に!?
自分以外は使わせないというメタルクラスタホッパーの執念。
使えば無造作に目の前の“物体”を破滅させる危険性が懸念される。
今回はお仕事5番勝負ではなく、メタルクラスタホッパーに関わるお話の前編。
そんな中でも「結婚」というテーマも盛り込まれ、個人的に結構勝負した回だと思いましたw
では、ゼロワン第23話について書いていきましょう。
縁結びマッチ
第23話では、第21話~第22話で行われた結婚詐欺事件の原告者千春が或人の元に駆け込んできたところから始まります。
その理由は…一刻も早く結婚したい!!
…とのこと。
でも千春にはプロポーズした相手がいたはず…だったんですが別れたそうなんです。
この千春という女性、裁判が決着して被告人とも関係を元に戻したと思いきや、
「好きだったけど、結婚は違うかなって」
…いやいやいやw
あんた騙されたとわいえ結婚資金出したってことは結婚したかったんじゃないん?
過去の映像だって嬉しそうな顔だったやん…絶対気まずくなって逃げただけじゃんw
それで一刻も早く結婚したいって…前回の予告の時から思ってたけど、感じ悪い女と思わざる負えませんね。
千春は裁判での弁護士ヒューマギアのビンゴの働きに感動したようで、高性能なヒューマギアなら自分の結婚相手を見つけられるだろうとふんだそうです。
こんな頼み本来聞く耳持つ必要もないのですが、人が良い或人はイズに千春の望みをかなえられるヒューマギアがいるかを尋ねると…いました!w
結婚相談ヒューマギア「縁結びマッチ」
…もうヒューマギアは人間の人生をある意味で操作できる立場にいるのですねw
このマッチは、依頼者が「マッチングアプリ」に提出した個人情報から最も適したパートナー候補を瞬時に導きだすという高性能なヒューマギア。
候補が見つかった時の決め台詞は…「ベストマッチ!!」
「ラビット!タン…」
失礼しました、つい条件反射で…反省ですね。
さらにこのマッチは仕事熱心がすぎるのか、依頼者の個人情報から推測される人間性をズバズバ発言してくれます。
良いところも…悪いところも
実際にマッチは千春の個人情報をラーニングしたことで千春の人間性を推測し、その結果
「自分に都合のいい言葉だけを参考にし、現実を直視しない。だから騙されたのではないですか?」
と、人間なら色々考えて言う所をド直球に伝えるのですw
しかしただ口が悪いのではなく、その後のフォローもしっかりと行い千春からの信用も得ていました。
こういった飴と鞭の分配のうまさが信用へと繋げているんですね。
まあ千春の場合は別の感情が募っている感じなんですけどね…。
垓、盛大にディスられる
個人情報から推測した人間性をズバズバ言うマッチの個性。
この個性が思わぬ笑いを生み出すことになるとは思いもよりませんでしたw
千春のパートナー候補が見つかったことで早速お見合いが始まったのですが、その相手はなんと…
天津 垓!?!?
今日は見ないと思っていたらこんなところで出てくるなよww
どうやらこの垓は以前からマッチングアプリに登録していたらしく…つまり婚活していたんですね。
まあね…もう45歳ですしね。
隣には唯阿が付き添いで来ていたのですが、それがまた面白いw
「前略、社員から見ても大変素晴らしい社長です。天津社長の元で働けて光栄です。」
と垓を褒めちぎっていたのですが…とにかく顔の強張りが凄いw
絶対言わされてる感しかない表情がもうこのシーンが完全なるギャグシーンなのだと誰もが理解したことでしょうw
さらにそこからの会話も凄いの…w
「さらにこの外見、永遠の24さ…」
「本当は45歳です(にっこり)」
「…永遠の24歳。まさに1000%のスペック」
イズの食い気味なマジレスがお見合いの雰囲気をぶっこわし、該に一泡吹かせまくるw
というよりも、公然で永遠の24歳を堂々と言えるそのメンタルも凄いよ…。
確かに学歴や経歴を見ればエリート、しかし人間性的にあまりにも問題しかない垓がなぜ千春と「ベストマッチ」なのか?
マッチは持ち前の個性で堂々と語る!
「天津様は…自信過剰で傲慢なナルシストでなんでもはっきりと申されます。
かなり人を選ぶ性格で、マッチングは絶望的でした。
しかし奇跡的に、正直な意見を求める海老井様とマッチしたわけです!
天津様はこの出会いに、感謝したほうがよろしいかと!」
マッチ…よく言った!!
あの垓に赤っ恥をかかせてくれましたよ!w
マッチは或人と垓との関係性を知りません。
でもむしろ、仕事を請け負っている身であるからこそ全く悪意のないズバズバ発言ができるわけです!
横に座っていた唯阿は必死になって笑いを堪えており、憎き社長が醜態をさらされているその現場を誰よりも楽しんでいましたw
・唯阿の真顔
・イズの食い気味マジレス
・マッチによるズバズバ発言
この3つの要素が折り重なったことで生まれた垓のディスリ無双!
見ている視聴者もきっと、その光景に笑いが止まらなかったことでしょう。
厄災再び
ディスリによって不快感がマックスになった垓はその場から立ち去ろうとしますが、その場にレイダーが現れお見合いは中止に。
唯阿が久しぶりにバルキリーに変身して対抗するが、初期フォームであるが故か若干力負けし押されていく。
そこで或人も加勢しようと試みるが、或人がいま使えるのはメタルクラスタホッパーキーのみ…。
すなわちそれを使用すれば…頭によぎる不安が変身を躊躇わせる。
だが、押されているバルキリーやレイダーによって損傷したマッチを見過ごせないと或人は“善意”で変身した。
アークに転送された或人の意思が、再びアークの悪意に飲み込まれる。
抗いたくても抗えない圧倒的に大量で濃い悪意は、或人の“善意”を“悪意”に変える
厄災が再び押し寄せる
ゼロワンメタルクラスタホッパーはバルキリーとレイダーもろとも襲撃。
ところがレイダーがゼロワンから隠れると、ゼロワンは標的をバルキリーに絞り遅いかかる!
バルキリーはライトニングホーネットとなり対抗するも、圧倒的なメタルホッパーの数に圧倒されてしまう。
倒れたバルキリーにマウントをとり…女性であろうと関係なく顔面を殴り倒そうとした…。
その危機を打破してくれたのが我らが救世主の諌!
恐らくレイダーの後をつけてきたんだと思いますが、ゼロワンがバルキリーをタコ殴りにしようとした現場を目撃し発砲。
「…何してやがる…!」
立場が違っていてもかつてチームとしてともに戦った戦友が倒されそうになったことに、静かに…でも明らかに怒りをあらわにしていました。
ゼロワンメタルクラスタホッパーは飢えた蟲のようにバルカンに襲い掛かるが、卓越した戦闘術を駆使しゼロワンからオーソライズバスターを奪還!
諌のアイデンティティでもある「パンチングコングキー」によるバスターダストを2発ぶちかまし、ひるんだその一瞬でバルキリーがメタルクラスタホッパーキーを奪取…変身は解除されました。
「てめえ!!味方と敵の区別もつかねえのか!!」
助けたいという思いで躊躇いながらも変身したが、結果暴走し唯阿の命を奪いそうになった或人に諌の怒号が響く。
「もしかしたら悪意に打ち勝ち動けるようになるかも」という淡い期待もむなしく散ってしまいました。
それにしても諌は相変わらずさらっと素敵な事を言ってくれますね。
唯阿を今でも仲間と思っているし、仲間の危機には颯爽と駆けつけてくれるし…回を増すごとに好感度が上がる上がる。
レイダーは幼馴染?
レイダーに逃げられバルカンを襲ってしまったことを悔いていた或人。
どうやったらメタルクラスタホッパーをコントロールできるのか…そう思い悩んでいた時
「悪意にマッチするのは善意ですよ!」
と言いながら修復完了したマッチがやってきました。
マッチのこの言葉から、イズはゼアにアークに対抗する術を聞き出そうとしますが…問題発生。
なんとマッチに対してクレームの連絡が入ったのでした。
マッチに対してクレームを申してきたのは「二階堂 輝男」というふくよかな体系をした男性。
ペンキの付いた作業着を着ていることから塗装業をしていると思われるこの男性ですが、実は彼…
千春の幼馴染なんです
感のいい方ならすぐに察知するでしょう男女の幼馴染という響きの意味…これは良い展開になってきました。
輝男は、千春がマッチと出会ったことでおかしくなったという傍から聞けば言い掛かり的なクレームをつけてきました。
ただ千春は見るからにマッチに対して恋焦がれています。
その様子を心配半分、嫉妬半分で洗脳と勘違いしたんですね。
ところがマッチは輝男から話を聞くなり何やらスキャンしだすと…
「全くの言いがかりですね。」
スパっと輝男のクレームを突っぱねた!?
おかげで輝男めちゃくちゃ怒って殴りかかろうとしていました。
ここにきて個性出さなくてもいいのに…と思っていましたが、どうやらマッチのこの行動には理由があったのです。
「彼は私を襲ったレイダーかもしれない」
マッチは唐突にこう告げてきました。
マッチには個人情報による推測のほかに、相手の行動を記録することで無意識に行うルーティンを把握することができるようなんです。
マッチはレイダーの挙動と輝男の挙動が類似していることに気づきスキャンを開始。
確証を突くために相手を挑発させ、殴りかかろうとする動作をスキャンしたかったのです。
その結果は100%完全一致となり、輝男がレイダーであることはほぼ確実ということになりました。
問題はどうやって輝夫をレイダーにさせるかですが、マッチは輝夫の状況と千春の自分に対する好意を効率よく利用できる方法を思いつきます。
「私と海老井様で実際に結婚式を挙げましょう!」
表向きは結婚のシミュレーションとして、千春にウェディングドレスを着せマッチと共にバージンロードを歩かせる。
その模様に耐え切れなくなるだろう輝夫がレイダーに変身し現れるのを待つというのが作戦でした。
相変わらず気持ちいくらい思い切ったことを発言するマッチは、個人的に好きになりそうなヒューマギアですw
早速作戦を実行する或人達ですが、その最中にマッチはイズになにか密かに話し合っているのでした。
僅かに聞こえた言葉は、
「人間が不快に思うサイッテーな言葉とは何ですか?」
だった。
愛を結ぶために悪となる
作戦を決行した結婚シミュレーション当日。
ホワイトスーツのマッチとウェディングドレスを身に纏った千春2人による結婚式が始まり、その模様を見た輝男は焦りに焦る。
ここでびっくりなのは結婚式を仕切る神父を担当したのが、第10話、第11話で活躍した俳優型ヒューマギア「松田エンジ」!
イズがより本格的な結婚式にするためと招集したそうです。
その甲斐あって本当に結婚式の如く事は進んでいき、最後には新婦からの誓いの問いに…
「誓います!」
と千春の口から告げられたのが輝男の心を砕いてしまう。
その場にいることが耐えられなくなった輝男は外へ出ると、その手には…レイドライザーとプログライズキーがあった。
マッチの言う通り、輝男がレイダーの正体だったのだ。
その一方で、教会の中でもややこしいことが起きていました。
千春がとうとうマッチ本体と結婚したいと言い出してしまったのです
今までもマッチをまじまじと見つめてはいましたが、「マッチさんみたいな人いないかな?」とまだ人とヒューマギアの判別ができていました。
が、彼女にはもうその境目が無くなってしまい、ヒューマギアであるマッチと結婚したいと言い出してしまった。
当然マッチは千春の求婚を拒否するのですが、その否定の仕方がこれまでと違っていたのです。
「仮に私が人間であったとしてもあなたなんかとはバッドマッチです!」
おや?今までは悪意なくズバズバ発言してたマッチらしからぬ悪意を込めたような言い方。
まるで…相手に嫌われる為にわざと言っているようにも見える。
だがそれでも全く退かず、むしろ正直なことを言ってくれるマッチにますます惹かれる千春。
もっと正直に言ってともはや一種のM気質にも捉えかねない要望を叶えるべく、マッチは口を開いた…
イズから教えてもらった…サイッテーサイアクの言葉を。
「この×××!!
大体男に依存してるからそんな馬鹿な××××××に巻き込まれるんですよ!
どうかしてますね!
もうあなたは最低な女だ!」
映像でもイズによる規制で口の動きすら見えないくらい徹底した規制w
マッチはいったいどんな最低な言葉を述べたのか?なぜ相手が怒るとわかって述べたのか?
なによりこれらの言葉はイズから伝授されたわけですが…なぜイズが知っているのか!?w
教えたイズも汚すぎる言葉に卒倒しかけるほど…余程の事だったんですね…
子供には決して聞かせることのできない言葉の数々によって激怒した千春は、怒りのビンタをマッチに浴びせる!
自分から言ってって言ったじゃんと私は思うわけですが、こう思うのは女心が分かっていないんですかね?
これでマッチの事を嫌いになって教会から出ていくというのが物語的にはセオリー。
が、そんな王道的な展開にならないのが仮面ライダーならではの醍醐味!w
ビンタされたマッチが…なんとアークと接続しちゃった!?
まさかぶたれるとは思ってなかったのか?
言霊って言葉があるように、悪い言葉を使うと自分の気分も悪くなる的なのがマッチに蓄積して、最後のビンタがアークに接続するトリガーになってしまったのでしょうか?
この展開は流石にテレビの前で「ええ~!?」と叫んでしまったw
さらにはそこに輝男が変身したレイダーが乱入するし、やむ負えず或人がゼロワンメタルクラスタホッパーに変身して無差別攻撃が始まるし、そこに何でかサウザーも乱入するしでもうハチャメチャ!w
ただ今回で初めて、ゼロワン、サウザー、レイダー、マギアの4体が一堂に集まり戦ったという展開が見れました。
最後はゼロワンによる「メタルライジングインパクト」が3体に命中!
レイダーの変身が解除され輝夫の姿が露わになると、幼馴染がレイダーだったことに驚愕する千春。
ただ輝男が自分の為にレイダーとなって守ってくれたと知ると、千春は何もしゃべらず輝夫を抱きしめた。
その模様を見守ったマギア化したマッチは最後「ベストマッチ」と呟き爆散した。
一見すると割と王道的な輝男の逆転恋愛劇。
ただですね、この展開を何回も見てみると…全部マッチの計画通りなんじゃないかと思うくらいとんとん拍子なんですよ
マッチはもしかしたら、千春の好意を輝男に向けさせる為に動いていたんじゃないかと思うんです!
まず輝夫が乱入したタイミングが、マッチがマギア化してすぐ!
まるで結婚式に乱入し新婦と駆け落ちするシーンのようなシチュエーションを、レイダーとなった輝男がマギアから千春を守る演出に変えているよう。
何より決定的にそう思わされたシーンがあるのですが、それがゼロワンメタルクラスタホッパーによる「メタルライジングインパクト」時のこと。
メタルホッパーによって形成された2体のゼロワンから放たれるキックで、1体はサウザーに、もう1体はレイダーに向かって放たれたんです。
が、映像を見てみるとゼロワンのキックを受けたのはレイダーではなくマギア。
しかもゼロワンに背を向けて、大の字になって攻撃を受けたんです。
マギアは明らかに輝男を庇ったんです
千春と輝男を結ばせるという責務を全うするために。
恐らくマッチは輝男が千春の幼馴染だと分かった時点で、輝男が千春が好きなんだということが分かっていたと思います。
そしていつも送り迎えしてもらってる千春も、輝男に対して悪い印象は持っていない。
何より昔から千春と一緒にいる輝男なら、千春の人間性を受け入れてくれるだろう。
千春に相応しい男性は…輝男だと!
そして輝夫はレイダー。
お見合いの場に現れたことから、千春の婚約を阻止するためにレイダーになった。
ならば、輝男を千春にとってのヒーローにすればいいのではないか?
そのためならば自分はいくらでも悪役を担おう…お客様の幸せの為に。
このようなことを考えていたのではないでしょうか?
こう考えていたから千春にわざと悪意ある言葉を浴びせたのでしょう。
散る前に二人が抱き合う姿を確認し「ベストマッチ」と祝辞を送り爆散していったマッチ。
ヒューマギアでありながら命がけで愛を結んだ大健闘に拍手を送りたいと思います。
また今回のマッチの例は、ヒューマギアの新たな可能性の火種になる可能性があります。
悪意を感じマギアとなっても、本当に相手を思っているならばその思いは消えない可能性がある。
ヒューマギアに宿る善意が悪意を超越することだってあり得るのです。
終わりと次回予告
今回は仮面ライダーゼロワン第23話のネタバレ&感想を書いていきました!
正直人間性を疑う千春の愚行の連続に行き先が不安でしたが、マッチというヒューマギアの存在によってうまく纏められたお話でした。
垓への怒涛のディスリというギャグ要素、久しぶりに見た唯阿の笑顔や戦闘などといった場面等と見ごたえのあるシーンも多かった!
何よりゼロワンメタルクラスタホッパー…恐ろしすぎるけどかっこいい。
さて次回のゼロワン第24話は、メタルクラスタホッパーに関する物語を完結するお話になりそう!
暴走する或人に対し元に戻ってほしいと懇願するエンジ。
これまで登場したヒューマギア達の再登場。
悪意によってマギア化し、脅威が勝る中でもヒューマギアを信じ続ける或人に希望を見出す!
アークに接続しマギアに変貌してもなお、自らの職務を忘れず人間を庇ったマッチの存在は個人的にかなり大きなものだと思っており、これが或人を支える善意のきっかけになるかもしれない。
そして映像の最後にはネオンイエローの新武器を携えたゼロワンメタルクラスタホッパーが…イズと一緒に決めポーズ。
…期待で胸が高鳴ります!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またいつかの明日に会いましょう。