仮面ライダーゼロワン第17話ネタバレ&感想 人間の偏見を1000%見せつける

こんにちは、机上大使です。

 

2週間ぶりの放送かつ、令和2年最初の放送となった仮面ライダーゼロワン第17話!

新たな章「ZAIA編」の始まりである第17話では、ZAIAエンタープライズジャパンが飛電インテリジェンスを買収すべく勝負をしかけます。

その1回目は人間VSヒューマギアによる「いけばな対決」なのですが、人間側が新たな技術をもってヒューマギアに立ちはだかります。

 

ただ、その人間側には人間らしい悪いところが描かれています。

さらにそれによってヒューマギアによる悲劇が再臨してしまう…。

 

そして、天津 垓が変身する仮面ライダーサウザーが新年最初の回に初登場!

彼らしいエフェクトの演出には注目です!

では、早速書いていきましょう!

■前回の第16話ネタバレ&感想はこちら

仮面ライダーゼロワン第16話ネタバレ&感想 喪失のクリスマス 新たな戦いの狼煙

2019年12月24日

ZAIAスペックに魅せられた家元

今回の第17話で肝となる次世代インターフェイス「ZAIAスペック」

眼鏡形状で右側の丁番付近にワイヤレスイヤホンのような端末が付けられたデバイスとなっています。

このZAIAスペックの最大の特徴が…

つけるだけで”人工知能同様の思考能力”を手に入れることができるということ

ヒューマギア並みの思考能力を人間に与えるという、ヒューマギアの存在を全面的に否定したような商品となっています。

 

ザイアスペックをかけると世界が変わる。貴方の頭脳は…1000%

相変わらず百分率をガン無視した垓によるCMもあってか売り上げは上々。

その売り上げは、売上予測の…700%超!?

彼らしい表現ではありますが、予測の700%って…予測ガバガバ過ぎませんか社長?w

おまけに或人からは、

「1000%じゃないんですね」

と口癖の1000%というワードで煽られるという始末でしたw

 

とまあ垓による面白劇場があったりしましたが、垓の最終目的は世間からヒューマギアが不要だと認識させて尚且つ飛電インテリジェンスを買収すること。

飛電にとっては非常に芳しくない状況なのですが、垓は飛電にチャンスを与えるとしてヒューマギアとZAIAスペックどちらが優れているかを勝負をけしかけます。

 

人類の生活をサポートするヒューマギア

人間に優れた思考能力を与えるZAIAスペック

…ぶっちゃけ活躍する分野というか芝生が異なる2つのマシンを競うというのは如何なものかと思ってしまいましたw

しかしそれを受けなければ飛電は買収されてしまうので、或人としては勝負を受ける以外に選択肢はないわけです。

よって或人は垓の提案を承諾し、人間VSヒューマギアの勝負が決行することになったのです!

 

さてその勝負ですが、タイトルは「お仕事5番勝負」。

5回にわたる勝負で人間とヒューマギアどちらが優秀かを競います。

その火ぶたを切る一回戦の勝負は…いけばな対決となりました。

 

人間側であるZAIAがこの対決に選抜したのは、伝統ある華道・立花流の家元「立花 蓮太郎」。

蓮太郎は元から華道に精通している歴史あるお家の生まれ、プラスZAIAスペックによって「全日本いけばな競技会」を優勝。

いけばなにおいて頂点に君臨した強者です。

 

「ZAIAスペックのお陰で私の右に並ぶ者はいない!」

こう豪語するくらい自身に満ち溢れた人物でした。

 

ただこれ、ZAIAスペックの優秀さを示すための勝負だとするなら…いけばなに精通してない一般人がやるべきではないのでしょうか?

人工知能並みの思考能力を手に入れることができるのなら、いけばなをやったことのない人にZAIAスペックをつけて勝負させたほうが結果宣伝になると思うのは私だけでしょうか…。

それに家元ってだけで審査員の贔屓が出るのは目に見えてるし…この勝負に平等性はあるのか?

 

てか伝統あるお家の家元なのにZAIAスペックを使わないと優勝できないという蓮太郎には…人としての器を疑ってしまいます。

映像ではすっかり自分の実力と言わんばかりな顔をしてることから、蓮太郎は完全にZAIAスペックに魅せられてしるようにみえます。

 

勝負開始前から色々平等性に欠けるZAIA側。

そしてこの違和感が、後に最悪な結果を招いてしまうことをまだ誰も知らない…

花に惹かれるヒューマギア「一輪 サクヨ」

一方ヒューマギア側である飛電は、いけばな対決にピッタリなヒューマギアである花屋型ヒューマギア「一輪 サクヨ」に目を付けました。

サクヨはお花屋さんをサポートするヒューマギアとして流通しており、科学的に花を育てたりお客様の好みや要望にピッタリな花言葉を持つ花を勧めたりと飼育から接客までこなせるヒューマギアでした。

 

さらにこのサクヨは、恐らく花の飼育や接客による喜びでシンギュラリティに目覚めつつあるように見えます。

実際或人達が尋ねるとサクヨは、もうすぐ花開かんとする蕾を愛でていました。

花の性質や花言葉を把握し、さらには花に惹かれているサクヨはいけばな対決に相応しい!

或人は早速サクヨにお仕事5番勝負に出てほしいと頼むのでした。

 

ただここで問題なのは、サクヨにはいけばなとしてのスキルが一切備わっていないということ

サクヨはお花屋さんのサポートとして製造されたヒューマギアの為、花に対する知識はあっても花を芸術的に生ける技術は組み込まれていないのです。

いけばなという上っ面ではとてもできそうにないものなのに、それができなければ本末転倒です!

 

ただしそれは人間だったらの話。

ヒューマギアであるサクヨには“ラーニング”という素晴らしい技術が備わっているので、人間では考えられない速度でいけばなの知識と技術を得ることが可能なのです!

サクヨは飛電のラボにていけばなのラーニングを開始し、座っているだけでいけばなに関する知識と技術力をラーニングしました!

さらにサクヨはラーニングすることでその深みを知り、マシンでありながらいけばなへの探求心を募らせました。

 

いけばなを知ることでより花に惹かれていったサクヨ。

マシンでありながらもっと知りたいという純粋な欲求をだすサクヨには、下手な人間よりも魅力的に見えてしまいますね。

偏見に満ちた第1回戦

・立花流家元・立花 蓮太郎

・いけばなをラーニングしたヒューマギア サクヨ

役者は揃い舞台も整った。

お仕事5番勝負第一回戦「いけばな対決」の始まりです!

 

対決のお題は…「初日の出」

新年最初として相応しいお題です。

双方のいけばなハサミによる菊を切る音が会場に響き、会場には独特の空気が漂います。

 

そして作品が完成し、双方の作品が審査員によって評価される。

蓮太郎は緑生い茂る大木のような作品で、見た目から凄みを感じさせます。

サクヨは赤身ある花で丸みを感じさせる生け方をし、まさに「日」を演出しているようです。

 

蓮太郎の作品は家元の作品という所から既に評価が上がっており、壮大な作品は3人の審査員を唸らせます。

さあ肝心のサクヨの作品の評価が始まります。

「日」の温かさを感じさせる作品で、或人もその評価に期待をしていましたが…

「ロボットにしてはよくやった」

「この花が調和を乱している」

といった酷評が審査員の口から出てしまっていました。

その結果…勝者は蓮太郎となりました。

 

さて皆さん、ここまで見てこの勝負にサクヨが勝つ余地はあったと思いますか?

私は、始まる前から結果は出ていたと思わざる負えませんでした

なぜなら勝負をする上で重要となる”ヒューマギアとZAIAスペックどちらが優秀か”という部分においてZAIA側は矛盾していると思うからです

 

前にも書いたように、こういった形で勝負するのならZAIAは一般の人にZAIAスペックを装着させるべきです。

それなのにZAIAは、伝統ある流派の家元という最初からアドバンテージがある蓮太郎を採用。

そんなことしたら審査員だって“歴史ある立花流の家元の作品”というフィルターが無意識にかかるに決まっているのです。

 

そして何よりこの審査における最大の欠点は…審査員のヒューマギアに対する偏見

「ロボットにしてはよくできてる」

この言葉が発言されて時点で、サクヨの作品に対する期待値が相当下がっているのは一目瞭然です。

 

サクヨの作品の中には、一本だけしおれた花が生けてありました。

これにはきっと花を愛してきたサクヨだからこその意味合いがあったと思います。※

※:このしおれた花は第18話で或とんでもないことが事実が明らかになります。この事実にはあの垓も…→第18話記事へ

 

“ロボットにしては…”

偏見を持ってなければまず出ないであろうこの言葉が出てきたとき、私は正直引きました。

この勝負において平等性なんてありはしないと思わざる負えませんでした。

 

でもきっとこれは、審査員に限った話ではなく一般的な人間も抱いている偏見なのでしょうね。

ヒューマギアの機能性は評価しても、

・人間のほうが勝っている

・所詮ヒューマギアは道具

と一線を置いて見下しているのでしょう。

新たな敵は人間の悪意から生まれる

実はこの第17話では序盤にマギアが登場しているのですが、そのマギアの大きな特徴として…

ゼツメライザーとゼツメライズキーが腰に巻かれていないのです

本来マギアはゼツメライザーによって滅亡迅雷.netに接続してゼツメライズキーによってマギアと化すのですが、今回登場するマギアはその2つが存在していないのです!?

そもそも滅亡迅雷.netが崩壊したことでマギアの発生はなくなったはず…それなのに媒体を使用することなくマギアとなっている。

 

それに第16話の終盤で再起動した滅を諌が尋問した際、

「我々に人類ほど悪意に満ちた種はいないとラーニングさせたのは人類だ」

という意味深な発言をしています。

前回でアークに人類が敵だと認識させたことのが垓だと判明していますが、滅はこのことを言っているのでしょうか?

しかしこの“人類ほど悪意に満ちた種”という言葉が、物語後半に波乱を巻き起こしました。

 

話はいけばな対決の会場に戻るのですが、対決の勝敗にサクヨは不服を訴えました。

サクヨは蓮太郎の作品を見た際にひどく顔を歪めていましたが、蓮太郎の勝利をトリガーとし思いを爆発させます。

「このいけばなは醜い…あなたに華道の家元を名乗る資格はない!」

いったいサクヨに何が起きたのか、優しそうな顔からは想像もできない攻めた口調で蓮太郎を非難しました。

 

そんな非難も蓮太郎にとっては負け惜しみに聞こえたのでしょうが、サクヨの行き過ぎた非難によって蓮太郎は激昂しサクヨを押し倒してしまう。

その瞬間、デイブレイクタウンに沈むアークが発光。

瞬間サクヨの目とデバイスがハッキングされたように赤く変色し、

「人類ヲ滅亡セヨ」

と発言したと同時に発狂し…マギアへと変貌してしまいました!?

 

まさかの展開に驚きを隠せませんが、このワンシーンを見てわかることは…

新たなマギア出現の条件は“人間を醜いと思うこと”ということ

サクヨは蓮太郎の作品と行いに対して悪意を感じ取り、それを醜いと感じてしまった。

それがアークに認識させられたことによって遠隔によるハッキングでマギアと化してしまったというのが状況から推測できます。

 

第14話でアークが目覚めて以降アークについては音沙汰が無くなっていましたが、まさか遠隔でマギアに変えることができるとは…

滅亡迅雷.netが崩壊してもマギアが現れたのは、目覚めたアークによるものだったのでしょうね。

 

だとしたらヒューマギアって…

もう人類にとって脅威でしかないのでは!?

いつ暴走するかわからないなんて、常に爆弾を抱えたマシンが町中を歩いているのと同じです!

ヒューマギアは人類の夢とか言ってる場合じゃないぞ或人!!

ZAIA1000%LOVE!仮面ライダーサウザーの過激演出

さあ次は、新年最初の回にて登場することになった新たなライダー「仮面ライダーサウザー」について!

第16話でデイブレイクタウンで入手した2つのキーをで垓が変身する仮面ライダーです!

 

ゼロワンとアークマギアが戦ってる中で悠然と現れると、ゼロワンに見せつけんと「ザイアサウザンドライバー」を装着。

「アウェイキングアルシノゼツメライズキー」を装填して『ゼツメツ!Evolution!』

「アメイジングコーカサスプログライズキー」をボタンアクションで展開し装填し変身!

『パーフェクトライズ!
“When the five horns cross,
 the golden soldier THOUSER is born.(5本の角が交わる時、金色の戦士サウザーが誕生する!)”
“Presented by ZAIA.(ZAIAエンタープライズの提供でお送りします)”』

ゴールドに輝くスーツにコーカサスの3本角とアルシノの2本角による5本の角がマスクとして顔面に装着。

ゼロワンのようにスリムなスーツですが、キラッキラなゴールドが帝王感を演出します!

そして何より、変身音の癖が強い!!w

ここまで自分の会社の名前を前面に押し出すような変身音聞いたことがありませんw

 

「私の強さは、桁外れだ!」

といって何故かゼロワンに攻撃をけしかけるもアークマギアの乱入にうっとおしいと感じ標的を変更。

専用武器「サウザンドジャッカー」を使用するや否や、ゼロワンドライバーから装填されているフライングファルコンのデータを抽出すると必殺技「ジャッキングブレイク」を発動!

宙を舞うアークマギアをフライングファルコンの形をしたエネルギー波で撃破したのですがその表記が…

『JACKING BREAK©ZAIAエンタープライズ

んん!?

なんとエフェクトに「©ZAIAエンタープライズ」とZAIAのコピーライト表記が!?!?w

コピーライトは著作権表示の為に使用されるのですが…まさかこの必殺技はZAIAの著作権が入っているというのか!

ってその技ゼロワンのフライングファルコンからパクった技じゃんw

っと言いたいところですが、これまでのライダーにはコピーライトは存在していませんから言ってしまえばフリー素材!

それを利用して自社の著作権表示をしてしまえばもうこっちのものということですw

買収をもくろむZAIA社長らしい汚いやり方ですw

 

その後にはすぐさまゼロワンに標的を変えて一気に攻め込む!

シャイニングホッパーで善戦するも、最後にはサウザーによるライダーキック「サウザンドディストラクション」によって敗れてしまう。

王蛇のライダーキックをスマートにしたような連続キックには大変痺れたのですが…

THOUSAND DESTRUCTION©ZAIAエンタープライズ

やっぱり©ZAIAエンタープライズのコピーライト表記は笑っちゃいますねw

しかし垓による1000%LOVEなZAIA愛はしっかりと感じ取ることができました!

まあこれ見よがしな過激演出は後々ネタにされそうなのが一抹の不安ですけどねw

終わりと次回予告

今回は仮面ライダーゼロワン第17話のネタバレ&感想を書いていきました!

新年早々或人がコテンパンにされてしまったわけですが、サウザーの魅力を見せるには十二分すぎる回でした!

垓はどうやら是之助に憧れと同時に因縁を持っており、「是之助が遺したゼロワンを超えた」と発言していました。

是之助がヒューマギアに依存し飛電が凋落したとも言っていたことから、12年前の是之助との関係が気になるところですね。

 

ただやっぱりお仕事5番勝負には不満な点があります。

あの勝負の不平等性が目立ってしまうので、あの部分が残りの勝負で改善してくれることを願うばかりです。

でも、そんな偏見の被害にあるヒューマギアが人間の悪意を受け取ることでマギアになってしまうという新たな危険性も垣間見えてしまい、ますますヒューマギアの肩身が狭くなりそうです。

 

さらに終盤では謎の黒コートが真っ黒なゼツメライザーを片手に歩いているシーンがあったり、唯阿の管理下からキーが盗まれたりと展開は止まりません!

どんどん展開する物語に目が離せないのですが、一言添えさせてください…

唯阿!セキュリティガバガバすぎるぞ!!

 

次回の第18話では、その黒コートがZAIAスペックを持つ蓮太郎に近づいていたり蓮太郎が絶叫している映像が流れていました。

まさかとは思いますが、今度はZAIAスペックを所有する人間をマギアにしてしまうなんてことはないですよね?

もしそうなって、或人達がそれを知らずにそのマギアを破壊してしまったら…そんな恐ろしいことが起こってしまうのか?

 

新年早々から相変わらず物語の展開を止めないゼロワン。

サウザーの登場もあってバトルシーンにもより迫力が出るでしょう!

正直サウザーのデザイン…ハイパームテキみたいにキラキラしてて好きなんですよねw

これからどのように活躍してくれるのか、そして味方になることがあるのかどうか…とても期待しています!

仮面ライダーゼロワン第18話ネタバレ&感想 “いけばなは人の心を映す”

2020年1月15日

最後まで読んでいただきありがとうございました。

またいつかの明日に会いましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

当ブログ運営者。幼少期に仮面ライダーに出会い、見たり止めたりを繰り返すが、「仮面ライダーエグゼイド」によって作品の食わず嫌いを克服し仮面ライダーに本格的にのめりこむ。同時にS.H.フィギュアーツの造形美に魅せられフィギュア集めを始める。今はS.H.フィギュアーツの素晴らしさを伝えるためにブログを日々更新中。