こんにちは、机上大使です。
仮面ライダーゼロワンも話数が2桁になりましたね!
今回の第10話では、飛電インテリジェンスが社会信用を取り戻すべく行われた全面協力のドラマ撮影が描かれています。
俳優ヒューマギアも登場し、芸事への可能性も広がっています(第6話では声優ヒューマギアも登場)
更に今回は超大物俳優「大和田伸也」さんが登場!
しかも役は…「大和田伸也」!?w
大和田伸也さんが大和田伸也を演じるという面白過ぎる話になってます。
そして物語の最後には、今まで顔を見せなかった”唯阿の上司”も遂に顔出しします。
ネタ的な感じを出しつつも、物語への重要点が多い第10話。
早速書いていきましょう!
■前回の第9話ネタバレ&感想
大和田伸也と松田エンジの通わぬ心
第10話の舞台となるのは、ドラマの撮影現場。
ここ最近連続しているヒューマギアの事件によって信頼が急降下している飛電インテリジェンスが、信頼を取り戻すために企画したドラマを撮影しています。
ドラマの主役となるのが、飛電が製作した俳優型ヒューマギア「松田エンジ」。
米ハリウッドの演技をラーニングしたヒューマギアで、義理と人情を大事にする新米刑事を演じます。
そのエンジと共に演じるのが、超大物俳優「大和田伸也」!
ドラマの中では伝説の暗殺者役を担当します。
エンジはハリウッドでの演技をラーニングしたこともあり、人間に負けない演技をすることができます。
しかも飛電が開発した映像編集ソフトによって耳のモジュールを消去し人間の耳に変換させることで、完璧に人間と同じ姿にすることが可能。
社運を賭けたということもあって、飛電も妥協のない技術提供を行っています。
ところが大和田、撮影の合間毎に何か表情を曇らせていました。
さらに監督には、
「エンジには人間が見えてこない…。撮影にはちょっと無理があるんじゃないかな?」
とこの撮影事態に疑念を抱いていたのでした。
現実でもゼロワンの世界でも様々な作品に出ていたこともあって、人との対話を大事にしている大和田はエンジの機械的な演技にあまり良い思いを持っていないのです。
そんな大和田の疑念が、別日の撮影で現実となってしまう。
大和田が演技の中でアドリブをエンジに振ったことで、エンジの情報処理が間に合わずバグが発生。
その結果エンジから「カット!」と叫び撮影を中断するという、俳優としてもっともやってはいけないことを起こしてしまったのです。
人間の俳優なら、相手の台詞を聞きとりその時の感情を相手にぶつけることができますが、ヒューマギアであるエンジには咄嗟のアドリブへの対処ができない。
今のエンジには型にはまった芝居しかできないのです。
これによって大和田は大激怒。
スタジオを飛び出し、挙句にはドラマの降板までも訴えてしまうのでした。
人間とロボットでは感情のぶつかり合いができないということが大和田の中で根付いてしまったわけですね。
でもこれまで何度もでてきたように、ヒューマギアは自我を芽生えることで人間同様に思考し感情をあらわにすることができるロボットです。
実際この話の中でも、エンジではない別のヒューマギアの演技にはベテランの大和田も称賛しています。
エンジが大和田に認められる日は来るのでしょうか…。
「強くなりたい」暗殺ちゃんの危険な自我?
先程、エンジを否定した大和田が称賛したヒューマギアがいるということを書きましたが、そのヒューマギアは暗殺ちゃんなんです!
滅亡迅雷.netサイドのレギュラーになりつつあるリスボンキャラである暗殺ちゃんですが、今回はこれまで以上に心に芯をもっていました。
暗殺ちゃんは様々な戦闘をラーニングしてるのですが、その中で大和田が出演してた時代劇の殺陣に刺激を受けます。
すると暗殺ちゃん、変装して大和田の下へ向かうと…
「強くなりたい」
と大和田に自分の実力を見てほしいと直談判したのです。
大御所俳優への直談判というかなり思い切ったことをしたのですが、大和田はその勇気を買ったのかそれを承諾し暗殺ちゃんの演技を見ることに。
暗殺ちゃんはラーニングした大和田の殺陣を披露したり、大和田が持っていたドラマの台本で演技を行う。
するとどうでしょう、エンジの演技を否定していた大和田は暗殺ちゃんの演技を称賛したのです
しかも大和田は暗殺ちゃんを弟子にとるとまで言い出すほどでした。
変装していたので大和田は人間と思っていますが、エンジと同じヒューマギアである暗殺ちゃんの演技を評価するという矛盾が生まれています。
これはヒューマギアに起こりえる自我の発生が、暗殺ちゃんにも起きているということなのでしょう。
しかし暗殺ちゃんが大和田から得たかったのは演技力ではなく“強さ”
或人を確実に始末できる実力をつけるために大和田から技術を得ようとします。
それによってなのか、暗殺ちゃんの自我は他とは違う方向にいってしまう。
前述したとおりエンジのバグによって大和田が現場を去っていったのですが、その現場を目撃した暗殺ちゃんは、
「エンジ使えない…いらない」
エンジ使えないまではヒューマギアらしい喋り方でしたが、“いらない”は本当の人間のようにサラッと冷酷な言葉遣いで発言。
更には同族であるはずのエンジを突き飛ばし、始末しようとしたのです。
暗殺ちゃんは確実に自我が芽生えつつあるのですが、現時点で暗殺ちゃんは…
“使えない(強くない)ものはいらない”
という危険な自我を持ってしまっている可能性があります。
付き添っている迅は現在暗殺ちゃんの自我に気づいている様子はありませんが、彼らの知らないところで暗殺ちゃんは実力と同時に独自の思考を着実に身に着けています!
今回戦闘でも、あれだけ強かったバルキリーをこてんぱんにしてましたからその伸びしろは未知数です。
これは展開によっては、迅にも危険が及ぶ可能性が出てきますね。
同族のヒューマギアを壊そうとしたあたり、実力が迅を上回ってしまった時が心配です。
滅も人類滅亡ができれば良いみたいになっているため、状況次第で簡単に迅を見限りそう…。
初登場の時はあんなに可愛かった暗殺ちゃんとは到底思えなかった今回の暗殺ちゃんの言動。
彼に芽生えている危険な自我が、これからの物語に波乱を巻き込みそうな予感がします
唯阿の行動目的は“飛電を潰すこと”
第10話では2人のヒューマギアの相違をメインに描いていますが、A.I.M.S側にも結構重要な出来事が起きていました。
前回の第9話で、青い目のヒューマギア(1回目の暗殺ちゃん)がマギア化する映像が流出し、それが唯阿による仕業ということが飛電側にも明らかになりました。
第10話では、ヒューマギアに命を救われた借りを返すべく撮影の警備を快諾した諫にもそのことがばれてしまいます。
しかも諫はその映像がA.I.M.Sによって流出したことを知っていなかったため、あの映像はA.I.M.Sの組織によるものではなく唯阿独断による流出ということが判明しました。
更に滅亡迅雷.netが撮影現場に襲撃が着た際、諫が撮影の中止を提案しても唯阿は撮影の続行を行うよう提案。
あまりにも強引すぎる提案をした唯阿に違和感を持った諫は、
「俺達はヒューマギアの監視をするための組織で、“飛電を潰す”為の組織じゃない」
と胸の内を唯阿に明かす。
すると唯阿からとんでもない発言が飛び出したのです。
「“それ”が私の目的だ」
何と唯阿の目的は、ヒューマギアではなく飛電インテリジェンスを潰すことだったのです!
今まで独断で行動をしていたのは、マギアを倒すためではなく飛電インテリジェンスを不利にさせるために動いていたのです!
青目のヒューマギアがマギア化するよう仕向け、その映像を都市中に広めたのも飛電インテリジェンスを潰すため。
唯阿の不審な行動の目的の1つが判明しました。
しかしそのことを発言してる時の唯阿の表情はとても乗り気ではないような表情で、仕方なくやっているオーラがめちゃくちゃ出ていました。
実際第9話では、仲間である諫を救ってほしいと或人に直談判するくらい情熱的な面を持っていることが判明していますから、唯阿自身はとても心優しい人間だと思います。
唯阿は完全にエグゼイドのスナイプ的な「全てを自分で抱え込む」的な自壊的キャラなのかもしれません。
物分かりが良すぎる諫
唯阿がヒューマギアの監視ではなく飛電インテリジェンスを潰す為に行動していることをしった諫。
同じA.I.M.Sに所属している唯阿が本来の目的と逸脱していることから、こういう場合対外は対立が生じるものです。
しかしこの男、不破 諫は違いました。
その事実を唯阿に突き付けられてもなお、諫は唯阿に手を差し伸べたのです。
撮影現場に乱入し、ドードマギアと化した暗殺ちゃんに苦戦を強いられていたバルキリー。
ラーニングを重ねたことでさらに強くなったドードマギアは、圧倒的な剣劇とマギア初の必殺技でバルキリーを変身解除に追い込みます。
そんな絶体絶命の時に、諫は何の躊躇もなく唯阿を助けたのです。
行動目的が根本から違い、言ってしまえば飛電を潰すためにA.I.M.Sを利用した唯阿を…。
でも諫は知っていたのです。
自分が滅によって意識不明の重体を追った際、唯阿が誰よりも声を掛け続け諫の命を助けようと行動していたことを。
それもなんの見返りも求めず“ただ助けたい”という理由で。
だからこそ諫も“ただ助けたい”という理由で唯阿の前に立っているのです。
どんなに目的が違っても、A.I.M.Sで共に戦う仲間として唯阿を受け入れました。
その後唯阿が
「もしかしたら私はA.I.M.Sを裏切り、お前の敵になるかもしれない」
と諫に言っても…
「その時は、俺が勝つ!」
と勇ましく唯阿に発言していました。
無理矢理プログライズキーを開けてからゴリラとかなんとか言われていた諫ですが、今回の諫は男としてかっこよすぎる!
唯阿が敵になると言っても、動揺せずそれを受け入れ尚且つ覚悟もしているということを“仲間”として発言したのですから。
だいたい2号ライダーのキャラってどこか突っ走るような役回りが多いですが、諫は一見ネタキャラっぽく見えて作品の中で最も物分かりの良いキャラなのかもしれません
ヒューマギアを全否定しつつも社長である或人の善意はちゃんと受け取るし、受けた恩は何らかの形でちゃんと返そうとする。
そして仲間の辛そうな顔を見逃すことなく、仲間として見返りを求めず救出する。
…めちゃくちゃかっこいいじゃありませんか!
最初は唯阿が諫を操作しているようになると思ってましたが、意外にその逆で諫が唯阿を支えるポジションになりそう。
でも諫が危なくなったら唯阿が駆けつけたりと、互いが互いを助けあう関係になってくれそうですね。
まさにベストマッチなコンビですわ!
謎の人物「天津 該」登場!…だがネットでは?
本当は優しいはずの唯阿が、なぜ飛電を潰さなければならないのか?
そこにはまず間違いなく、今まで顔を出すことが無かったある男が関わっているでしょう。
現時点唯阿だけが顔を合わせ、プログライズキーを提供したりしていましたが、時に唯阿に圧力をかけ冷静沈着の唯阿にさえも焦りの表情を見せていました。
その男がこの第10話で遂にその顔を見せました!
話の終盤、飛電企画のドラマが中止の危機に陥っていることを唯阿が報告すると
「いや、継続するはずだ。飛電インテリジェンス崩壊という、面白いドラマが」
いかにも飛電に対する何かしらの因縁を抱えたように発言し、そして…
「これは私のシナリオ通り100%。いや…1000%だ!」
そう発言しながら振り返り、ハンサムなお顔を公開しました。
彼の名は「天津 該(あまつ がい)」
そして該は「ZAIAエンタープライズジャパン」に身を置いていることが判明しました。
このZAIAはデイブレイクが起きる前の開発都市に関わっていた企業で、第4話のバスガイドヒューマギアの説明では飛電と同じくらいブランドマークが大きく表示されていました。
会社としての大きさは飛電と同じか少しだけ下という感じなのでしょう。
つまり該は、ライバル会社である飛電を何かしらの方法を使って潰そうとしているのではないかと私は思っています。
プログライズキーを多く持っていたりゼツメライズキーをプログライズキーに変換したりできるのも、都市開発に関わっていた大企業だからなのでしょうか?
…もしかしてプログライズキーの技術自体はZAIAが持っていた技術だったりして?
そしてその技術を飛電が無理矢理買収した…とか?
また色々波紋が広がりそうな第4勢力の登場に物語はさらに白熱しそうです。
…なんですが、この該の登場に対してSNSでは面白い反応がw
該は恐らくZAIAの社長的立場なのだと思うのですが、この該が発言した「1000%」という言葉に対し
『もう面白いキャラになる気配しかないw』
『該(数字の桁)が1000%発言の時点で頭飛んでるw』
といった反応が出ているのですw
でも無理はありません。
高橋脚本で登場した社長といえば、皆さんご存知…檀 黎斗!!
彼は最初こそスマートなハンサム社長でしたが、話数が進むにつれて狂人さが勝り屈指のネタキャラに変貌した前例があります。
また昔の前例に当てはめてしまうのは申し訳ないのですが、あれほど強烈なキャラが出た後に同じ立ち位置の敵キャラが出てくるという時点で期待してしまうんですねw
100%から1000%とわざわざ訂正する当たり、間違いなく普通の人ではないでしょう
まだまだ謎の部分しかないZAIAの陰謀、そしてあり得るかもしれない該のネタキャラ化。
彼の今後の行動にも注目したいですね。
終わりと次回予告
今回は仮面ライダーゼロワン第10話のネタバレ&感想を書いていきました。
大和田伸也さんが大和田伸也を演じるというインパクト大な始まり。
でもその中で、今後に関わるキャラの強調や人間関係、第4勢力となるZAIAをうまく描いていました。
全てのキャラクターをまんべんなく際立たせるストーリー性には感心するばかりです。
個人的には、暗殺ちゃんがここからいかに危険因子になっていくのかが一番気になるところ。
そして遂に登場した該の伸びしろにも注目ですw
次回の第11話は、飛電企画ドラマの結末が描かれます。
大和田が降板を訴えたりして既にしっちゃかめっちゃかな状態なのに、そこへ滅亡迅雷.netがエンジをマギア化させようと動き出す。
暗殺ちゃんも復活して登場し、更なるラーニングによって強化されているそうです。
ドラマは無事出来上がるのかどうか…。
1話完結だったものが2話完結に変わっていったりと、ストーリーがより深堀りされていってます。
高橋脚本はキャラ紹介などが終わり、ストーリー性に重きを置いたところから本当の魅力を発揮します。
エグゼイドでの経験上、マジで些細な所も見逃してはいけないので良く目を凝らして試聴してみましょう!
後半から絶対に面白くなりますから!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またいつかの明日に会いましょう。