こんにちは、机上大使です。
仮面ライダーゼロワンの放送が終了しました!
令和1年9月1日~令和2年8月30日までに計45話が放送。
コロナという非情事態を乗り越えて物語を見事完結することができました。
今回は最終回までを通しての感想と、自分なりにまとめたゼロワンが伝えたかったことを書いていきたいと思います!
ゼロワンの結末
仮面ライダーアークワンVS仮面ライダー滅 アークスコーピオン
衝撃の最終回を迎えた仮面ライダーゼロワン最終話。
悪意が戦いを呼び無限のアークを生みだしてしまうといった最悪の展開が予想されていました。
しかし物語の結末はそうとはならず、アークの計画は無に還ります
ここに行き着くまでには、或人の選択と滅の本音があったからこそ実現しました。
■或人の選択
或人は当初イズの復讐のみが頭にあり、その結果事故とはいえ迅を破壊してしまいました。
取り返しのつかないことをしてしまった後悔、それでも消えない滅への憎しみに或人は頭を抱えていました。
そんな或人に助言をくれたのは…
或人を育てたヒューマギア「飛電 其雄」だった
自分1人ではもう考えが及ばなくなった或人は、ダメもとで「ゼロツープログライズキー」に内蔵されているゼアにどうするべきか問うと、ゼアは自らの中に或人を導きました。
そこへ現れたのが…亡き父親ヒューマギアの其雄だったのです。
今の或人にとって其雄の登場は、驚きと同時に非常に気まずい存在だったでしょう。
「夢に向かって飛べ」
と遺言を託されたのに、実現したかった夢とは正反対の事をしてしまっているのですから。
今の或人を見て其雄は何を語るのか?
慰めるのか?…叱責するのか?…失望するのか…?
悪意に満たされた或人に語り掛ける最初の一言が非常に気になる。
其雄との会話は第44話での登場時には明かされませんでしたが、最終話にてそれが明かされました。
其雄が最初に口にしたのは…
「成長したな、或人」
この言葉は幼いころから大きくなったことに対して言ったと思ったのですが、其雄の言う成長とは“体”の事ではなく“心”についてでした。
「幼いころのお前は、ただ泣くことしかできなかった。でも今のお前は、心に怒りを宿している。
それは仮面ライダーという力を手に入れ、お前が強くなったからだ。」
其雄は或人の悪意を否定しなかったのです。
そして…
「だが忘れるな。本当の強さとは、力が強いことじゃない…
心が強いことだ。
今のお前なら、その意味が分かるはずだ。」
其雄がデイブレイクに巻き込まれたとき、幼い或人はどうすることもできずその残骸を泣きながら見ることしかできなかった。
でも今は成長したことで…仮面ライダーという力を手に入れたことで“怒り”という感情を芽生えさせることができるようになった。
その怒りが今、イズを破壊されたことによって滅に向けられている。
後は…その怒りをどうするのか?
怒りのままに破壊するのか?…それとも心を強くもって悪意と向き合うのか?
この選択ができるものこそが真に強いものだと其雄は伝えました。
其雄はそう伝えると、飛電ゼロワンドライバーを或人に託し消えていきました。
父親からの助言に心を動かされる或人ですが、それでも或人の悪意が消えたわけではない。
アズによってそそのかされた悪意の呪縛は相当なもので、今だ或人が開放されることは難しい。
そうした中で或人が選択した答えが…
滅に自らを倒してもらうことでした
迅を破壊してしまった自らを、悪意の権化であるアークワンを倒させること。
自らの悪意を止める為に滅の怒りを全面的に受け止めることを決断したのです。
最初は未だに消えない怒りで滅と戦っていた或人でしたが、途中から持っていたアタッシュカリバーを投げ捨て滅から繰り出される攻撃を一身に受けます。
最後には滅 アークスコーピオンによる渾身の一撃「ヘイトレッドインパクト」が直撃し或人は大ダメージを受ける。
と同時に…アークドライバーとアークワンプログライズキーは破壊された
刹那心の中で、或人を縛っていたアズの抱擁はなくなり、曇天に覆われた空は晴れ、大地に色が戻った。
それはまるで或人が悪意との決別を意味しているようでした…
悪意から解放された或人は、其雄から託された飛電ゼロワンドライバーを装着すると…
「家族を奪われて…悲しまない奴なんかいない!」
或人は滅に伝えた。
■滅の本音
「家族を奪われて…悲しまない奴なんかいない!」
或人から放たれたこの言葉を聞いた滅は…いまだかつてないほど顔を歪ませ或人に殴りかかります。
「家族…ああそうだ!!
迅は…迅は“俺の息子”だった!!
それを奪ったのはお前だ!!
家族を奪われて…怒らない奴がどこにいる!!!!」
怒りと悲しみが入り混じった怒号を或人に浴びせながら拳を振りかざす滅…。
かつてはアークによる意思によって迅を作り出した滅でしたが、自我が芽生えたことで遂に自分の意思で迅を息子と告げました。
それを認めたことによって、さらに滅に怒りが溢れ出る。
しかし或人が殴られた衝撃で落としたイズのリボンを見たとき、滅は体を硬直させた。
滅の中で、先ほど言った言葉がブーメランのように帰ってくる。
「お前も…家族を奪われた…奪ったのは…俺だ…。
迅が犠牲になったのも…俺のせいで…。」
12年前、滅亡迅雷.netによって発生したデイブレイクによって或人は父親を奪われました。
そして第42話で滅の手によってイズは破壊されてしまいました。
家族を奪われたことによって怒り狂う滅でしたが、その滅自体も或人にとって家族に何ら変わりないヒューマギアを2体も或人から奪ってしまっているのです。
その結果、息子である迅が破壊されてしまった
力による猛威によって巻き起こった悲劇が、めぐりめぐって自らの元へ帰ってきてしまったことを滅は悟るのです。
この悲劇の連鎖を自覚した滅は、まるでダムが決壊したかのようにありのままを叫んだ。
「本当は怖かったんだ!!
俺の中から湧き上がる…俺を邪魔するわけのわからないものが!!
…だから憎かった!!
こんなものを教えた人間が!!」
滅自身もずっと前からシンギュラリティが起こっていて、でもそれを決して認めていなかった。
迅に対して湧き出る“わけの分からないもの”、今まで湧いても来なかった形容しがたい“何か”が自らを満たそうとしてくることが…
滅はずっと恐ろしかったのです
自ら犯した罪を認めたことで初めて本音を打ち明けたのです。
■戦いの結末は…
滅の恐怖と憎しみを一身に受け止めた或人は滅に語り掛ける。
「絶対に乗り越えられる…心があるってわかったんなら!!
だって…俺たちは仮面ライダーだろ?」
「本当の強さは力ではなく心の強さ」という其雄からの言葉があるからこそ滅に伝えられるこの言葉。
自分に心があるって自覚ができたなら、必ず向き合うことができる。
それが人間であろうとヒューマギアであろうと関係ない…向き合うことで心と共に生きていける。
或人はかつてのように再び滅の手を取ろうとしていました。
その瞬間、手に持っていた「ホッパープログライズキー」に光がともり、カラーリングがゼロツープログライズキーに似た新たなキー「ライジングホッパープログライズキーゼロワンリアライズver.」として生まれ変わった。
悪意を乗り越え再び夢に向かって飛ぶことを選んだことを象徴したようにキーが変化を遂げたのです。
2人は真の決着をつけるため仮面ライダーへと変身する!
滅は滅 アークスコーピオンに、或人は装着していたゼロワンドライバーで先ほどのキーを装填し変身!
『イニシャライズ!リアライジングホッパー!
“A riderkick to the sky turns to takeoff toward a dream.”(空へライダーキックを決め、夢に向かって飛べ!)』
現れた仮面ライダーは我々が良く見知った「仮面ライダーゼロワン ライジングホッパー」と瓜二つの仮面ライダーゼロワン。
その名も「仮面ライダーゼロワン リアライジングホッパー」
ゼロワンとして最後のフォームとして登場したのがまさかの初期と同等のフォーム。
主題歌の「REAL×EYES」にちなんだネーミングで登場!
悪意を乗り越えた新たなゼロワンで、今だ捕らわれの身である滅を開放すべく最後の戦いが始まる。
戦いの最中で滅は或人に言った
「心からお前が憎い!…でも本当に滅ぶべきはお前でも…人類でもない…!」
この言葉から、滅は自らが滅ぶべきだと答えを出していることが伺えます。
そもそもの戦いが始まったのも、或人の家族を奪ったのも、迅を失ったのも…自分が存在したからと滅は答えを出していました。
しかしこの戦いではどちらも滅んではならない。
どちらか一方でも滅べば人間とヒューマギアの戦争が始まってしまうのだから。
或人は戦いの最中ゼアの脳内に導かれると、そこへとある人物が現れる。
それは破壊されたはずのイズ
そのイズは決して喋りはしなかったが、或人の全てを肯定するかのように隣に寄り添い笑顔で見つめていました。
その笑顔に安堵したのか、泣きそうになりながらも笑顔をこぼす或人。
そして滅に向かい…あの言葉を言い放つ
「お前を止められるのはただ1人…俺だ!!」
主題歌「REAL×EYES」がBGMとして流れる…一年を通して聴いてきた「01010101…」というイントロがゼロワンにエールを送る!
ゼロワンは最後の攻撃を与えるべく、滅に向かって直進!
滅も最後の力を振り絞らんと猛攻を浴びせにいく!
攻撃を猛スピードでかわしていくゼロワン。
滅の懐に入り強烈なアッパーとキックで空中へと打ち上げると、空中で目にも止まらない連撃を与え地面に叩きつけた!
最後は空中から渾身のライダーキックを行う!
滅びはその攻撃に対し抗わない。
自らが滅ぶべきだと考えていた滅に、ゼロワンから繰り出されるライダーキックをかわす意味などないのだから。
滅は迫りくる攻撃を、握った拳を解き放ち腕を広げ全身全霊で受け止めようとしていた。
『リアライジングインパクト』
無防備となった滅にライダーキックが炸裂する。
…滅は破壊されなかった。
ゼロワンが破壊したのは、滅の腰に巻かれた絶滅ドライバーとアークスコーピオンキー。
衝撃による重度の破損はあれど、滅びそのものを破壊しなかった。
滅は自らの心を自覚し、自らの罪を認めた。
十分に傷つき、十分に迷った。
そんな滅を破壊する必要なんてもうない。
互いに手を取り合う夢を叶える道に、滅の破壊はもう必要がなくなったのです。
「もう…その必要は無い」
最終決戦の結末は或人の勝利。
しかしその勝利は破壊による勝利ではなく和解による勝利でした
互いが悪意を開放し、互いの悪意から解き放たれた2人は涙を浮かべていました。
或人はイズの形見であるリボンを握りしめ大空を眺めていました。
仮面ライダーゼロワンの最終決戦の結末は、前回までの展開からは造像もつかない…
誰も滅ばない最も平和的な結末だったのです
■それぞれの夢に向かって
それから数日後、それぞれのキャラクターはそれぞれの夢に向かって歩んでいました。
或人は、飛電の社長としてゼアに変わる新たな衛星を打ち上げるべく計画を立てていました。
その計画を昴と共に達成することを心待ちにしている雷の姿も映っておりますした。
諌は自分が正しいと思う道を突き進み、仮面ライダーとして市民の平和を守っています。
唯阿はA.I.M.Sの隊長としてかつて滅亡迅雷.netである亡を技術顧問として採用。
人間もヒューマギアも尊重されることを告げ「自由の為戦う限りみなが仮面ライダーである」とゼロワン世界における仮面ライダーの定義を見出しました。
滅は戦いの後迅のように修復され、装いも新たに登場。
今後は街にはびこる悪意を陰から監視するという新たな滅亡迅雷.netとしての活動を始めました。
その隣には唯阿によって完全に修復された迅がいて、滅の活動を共に支える存在に。
かつての無邪気な笑顔で「お父さん♪」と滅に寄り添っていました。
垓はサウザー課として何やら大いなる活動を始める予感。
「立場など関係ない…大いなる夢を持っている限り、誰もが社長になれる!」
と声を大にして伝えておりましたが…沢山のサウザーによって全部可愛くなるw
どうゆう計画を企てるのか非常に楽しみなところです。
そして…物語の終わりには新たに作られたイズに似たヒューマギアが登場。
或人が新たな秘書として作り上げた別個体のためかつてのイズの記憶は一切なく、姿が酷似した別個体となります。
或人はそのヒューマギアに「イズ」と命名。
新たなイズにかつてのイズをラーニングさせ、元通りのイズに戻そうとしていたのでした。
早速或人によるラーニングの時間。
「さあ!0カラ立ち上げて1からのスタートだ!ゼロワンだけに…」
と言いかけると…
「それはダジャレという伝統的な言葉遊びで…」
とダジャレの解説という最初のイズのような行動をとるのでした。
全く違うイズだけど…そこにイズがいることを改めて実感し笑みをこぼす或人。
最後は全く揃ってないけれど、ゼロワンの締めといえばこれだよねというワードで物語は幕を閉じました。
「はい!アルトじゃ~ないと~!」
ゼロワンが伝えたかったのは心との向き合い方
ゼロワンの最終回についてザックリと紹介していきました。
ヒロインの破壊、主人公の闇落ち、悪VS悪という異色の最終決戦。
後半に起きた怒涛の悪い展開からは想像もつかない、最も平和的な最終回となりました。
メインキャラクター達がだれ一人かけることなくそれぞれの道に向かって歩むといったエンディングって、実は珍しいかもしれません。
ここからは第1話から最終話までを通してゼロワンが伝えたかったことを自分なりに書いていき会と思います。
■人間もヒューマギアも同じ
ゼロワンの世界がこのようなハッピーエンドを迎えることができたのは、人間とヒューマギアに「心」があったからこそでしょう。
ゼロワンの序章では「ロボットに自我が芽生えることは危険」だと言われていましたが、皮肉なことにヒューマギアが心を理解したからこそ人類滅亡が防がれたのは事実です。
確かにヒューマギアは悪意が芽生えることでマギアへと変貌し非常に危険な状態になってしまいます。
途中からはゼツメライザーを装着しなくてもマギア化できてしまったりもして、私はヒューマギアは必要ないのではとこの時点でそう思っていました。
でもそれは人間も同じだった…
人間はヒューマギアよりも心の抑制に長けているため、悪意を芽生えてもある程度抑制することができる。
でもある瞬間、何らかの出来事によって自分に力が宿ってしまった時…人間が何をしたかわかりますか?
その悪意で猛威を振るっていましたよね?
お仕事5番勝負のときに悪意に満ちた人間がレイドライザーを手に入れた途端、マギアの如く暴走し周囲を破壊していました。
ヒューマギアが自分の意志でマギア化したり垓のキャラクターだったりで隠れてしまっていましたが、実は随分前から人間も力を持てばヒューマギアと同等に危険であることは証明されていたのです。
でも我々はそこにはフォーカスできず、人間に力が宿ってしまった時のリスクなんて考えてもいませんでした。
むしろ力があれば、暴走するヒューマギアを破壊することだってできるから万事解決とさえ思っていました。
だからこそ或人の闇落ちが衝撃的で、尚且つ物語をうまい具合に落とし込んでくれました
最もヒューマギアの可能性を信じていて、ヒューマギアとの共存を夢見ていた人物が悪意に満ち力を手に入れてしまった時何が起こるのかを証明してしまったのですから。
そして同時に察しました、ヒューマギアが悪意に満ちたときも同じプロセスなんじゃないかと
■マギア化へのプロセスの真意
ヒューマギアは人間の暮らしをサポートするために開発されたロボット。
人間を奉仕するために作られた彼らの中には、「人間に対する忠誠心」や「人間への絶対的な信頼」があったのではないでしょうか?
人間の為に…人間の為に…と、彼らヒューマギアはそうやって人の役に立つために最初から人間へ善意を捧げる存在だったのではないでしょうか?
だからこそ役に立てた時が嬉しい…もっともっと自分の力で人間の役に立ちたいと自我が芽生えていったんだと思うんです。
でもその善意が裏切られれば、人間への100%の善意を蔑ろにされて虐げられてしまったら…怒りますよね?
人の役に立つことを存在意義としていた自分の全てを否定されたその時…彼らは悪意に満ちマギアとなってしまう。
或人がアークワンになる経緯とかなり酷似しているとおもいませんか?
随分前に垓が言った言葉で
「ヒューマギアには感情を抑制する機能が存在しない」
という言葉がありました。
ヒューマギアが悪意に満ちたときそれを制御することができず暴走するといったことを話していましたが、先ほどのことを踏まえると人間だって同じとは思いませんか?
■悪意と向き合うために「心」を強く持て
結局のところ、嫌なことをされて怒るのは人間もヒューマギアも同じってことなんです。
相手への善意が裏切られれば、夢を壊されてしまったら、大切なものを奪われてしまったら…心を持っている両者の善意は悪意へと色を変えるのです。
そこに強大な力が加われば、どちらもその悪意を振りかざすことができるのです。
ヒューマギアならマギアに、人間ならレイダーや仮面ライダーに…。
そしてこれを解決してくれたのが、其雄が或人に言い放ったこの言葉…
「本当の強さとは、力が強いことじゃない…心が強いことだ。」
というセリフ!
これこそがゼロワンが伝えたかったことだったんだと思っています。
どれだけ清い心を持った人間だって悪意を心に宿らせてしまう。
ヒューマギアのように完璧な善意のもとで生まれた存在でも、或人のようにどんな逆境に晒されても共存を訴え続けた存在でも。
心という形容しがたい物を持ってしまったのだから、こればかりはどうしようもないんです。
でも逆を言えば人間もヒューマギアも心があるからこそ、宿った悪意を認識することができる。
そして、悪意に飲まれるか乗り越えるのかを選択できるのは…心を持ったものだけ
「善意」と「悪意」
どちらも宿ってしまう非常にグレーな存在である心と上手に付き合い、悪意に飲み込まれそうになったときそれを乗り越える強さを持った者こそが本当に強い者となれるんですね。
それは人間もヒューマギアも同じ。
どちらにも心があるのだから
イズ復活から考えるヒューマギアについて
ゼロワン最終話の終盤のワンシーンで破壊されたはずのイズが全く新しいヒューマギアとして登場したのですが、SNSでは「そのシーンは必要なかった」といった意見が少なからずありました。
・あれだけの時間を過ごしたのに、イズに失礼だ
・イズの尊厳を冒涜している
といった意見があったんです。
私も最初はそちらよりの意見だったんですが、ある時こう考えが変わりました。
それってイズを人間として捉えてるからそう思うのではないかと?
イズはゼロワンの中でもとてもチャーミングで可愛らしい仕草があったり個性的なジェスチャーがあったりして、後半からは自我が芽生えていって視聴者も感情移入できるシーンが多々ありました。
だからこそイズを思ってこう言った意見が出てくるの無理はありません。
ですがイズは人間ではなくヒューマギアです
どんなに自我に芽生えても、どれだけ人間らしい仕草を得ていたとしても…それは超高性能AIを内蔵したロボットなんです。
たとえ心が宿っていたとしても、人間と同等の存在であっても人間にはなれないんですよね。
なので残酷なんですけど…どうしても“心を通わせることができる道具”という前提が拭えないというのが現状かなと私は思っています。
でもそれって逆を言えば…
パートナーを修理したり新たに作り直すことができる
という風に考えることができます。
イズの別個体での再生は、ヒューマギアというかなり独特な立場にあるものだからこそ可能なんだと思うんですね。
そこにいるのはかつてのイズではないけれど、かつてのイズをラーニングさせて同じようにすることだってできる。
これが人間だったらまず不可能ですよね。
ヒューマギアというのは人間のように心があり、人間と同等の存在で扱うに値する存在。
でも壊れてしまったら作り直したり、別個体のヒューマギアにかつてのヒューマギアとの思い出をラーニングして同じようにできる存在。
道具じゃないけど道具のよう…非常にグレーな存在なのがヒューマギア!
これを是とするか非とするかと考えるのは…正直あなた次第としか言いようがないです。
ただ私としては、こういった全く違う価値観があるからこそヒューマギアという存在が光るのではと思っております
コロナによる垓の扱いの変化
ゼロワンは昨今のコロナウィルスの所為で撮影が止まってしまった作品です。
後日談では計6話分のスケジュールが吹っ飛んでしまったと大森Pが言っておりました。
6話ということは…約1か月半分の放送ができなくなったということです(やばすぎ)
そんなこともあってか何とか収束に向かわせるため、半ば強引に進めてしまった部分も否めません。
その中でも垓の扱いはどうしても急ぎざる負えなかったなと思っています
垓はこのゼロワン世界における諸悪の根源。
アークを生み出した張本人で飛電を買収したり、ヒューマギアを無理くりマギア化したり、ZAIAの為にありとあらゆる不正をしたり…もう悪い子いっぱいしましたw
でも撮影再会から垓はサウザーというロボット犬のお陰で改心し、そこからは或人達の仲間になりました。
その後は社長としての手腕を存分に発揮して或人達をサポートしたりしていましたが…
彼の贖罪の話がいつの間にかどっかに行ってしまいました
或人への謝罪が拒否され、謝罪の代わりに悪いことをした分良いことをしろと言われていたのですがその描写は劇中では1度も描かれることはありませんでした。
もしかしたらコロナがなければ、味方への転身はもっと早く描かれたかもしれませんし、贖罪の描写も描かれていたかもしれません。
さらに言えば第42話で登場した「与多垣ウィリアムソン」がもっと早く登場して早々に社長を解任し、サウザー課として仮面ライダーサウザーを雑用に使いまくる描写もあったかもしれません。
上記の事から、垓というキャラクターへの扱い方には心残りがありますかね?
まあコロナで6話も削られてしまってやるにやれない状況になってしまでしょうし、当時の脚本から相当改稿をしたらしいので本来の脚本ではどのように扱われたかはもはお偉いさんしか知りません。
垓の贖罪は今後Vシネマとして描かれるのかが私としては非常に気になります。
垓もキャラクター自体は好きですし、何よりサウザーがもろタイプなので是非とももう一度映像に返り咲いてほしく思っております!
真のエンディングは映画館で
今回はゼロワン最終話までを通して視聴しての感想や、私なりに考えたゼロワンが伝えたかことを書いていきました!
コロナウィルスによって様々な困難がありながらも見事物語を終わらせたこと、本当に素晴らしく思います。
役者さん、撮影スタッフもこれまでとは違った環境での撮影に相当戸惑ったことでしょう。
それでも子供たちに仮面ライダーを届けるためという熱量がビシビシ伝わりました!
このブログを通してではありますが、心からのお疲れさまでしたをお伝えします!!
でもゼロワンはまだ終わりません!?!?
ゼロワンのテレビシリーズは終了しましたが…
劇場版がまだ残っています!!!
本来なら8月中旬ごろに公開する仮面ライダーの映画でしたが、今年はコロナの所為で公開中止となっていました。
いつまで経っても公開日決定の情報は来ない…もしかしたら映画はもうやらないのではとさえ考えていました。
でもゼロワン最終話の最期にて…映画の後悔が決定!!
映画公開日も決定しました!!
映画公開日は12月18日!
冬の公開となりました。
ゼロワン最終話の終盤では、映画に向けての伏線ともいえる映像も公開。
そこにはアズが何者かの背後に迫り、或人や滅の時と同じように悪意への勧誘を始めている映像が。
そして振り向いたその男は…
伊藤英明さん!?!?
「海猿」シリーズや大河ドラマでも大活躍している超有名な男前俳優である伊藤さんがまさかの仮面ライダー参戦!
そんな伊藤さんは「エス」という謎のキャラクターを担当。
「この世界を破壊し、楽園を創造する」
何とも物騒な事を吐きますが、彼は耳にモジュールがないため人間であると考えられます。
その腰には飛電ゼロワンドライバーから形を変えた「エデンドライバー」、手にはアークのプログライズキーから変形した新たなプログライズキーが登場。
描かれていたシルエットは…人間
このキーが何を意味するのかは不明ですが、このキーをエデンドライバーに装填し変身
『Imagine Ideal Illusion!
EDEN the Kamen rider.』
全身が漆黒に近い紫で統一され、体中に紅色のラインが施された「楽園」とは程遠い禍々しい仮面ライダーが登場。
この仮面ライダーが映画館でどれほど無慈悲な攻撃を繰り出すのか非常に気になりますね!
ちなみにアズはイズに似たコスチュームから一新して、「TRICK」に出てきそうないかにもインチキ占い師のような黒い服を身に纏い不敵な笑みを浮かべていました。
このアズも劇場でどのように立ち振る舞うのか気になりますね。
てかイズとアズを担当した「鶴嶋 乃愛」さん、映画でも2役担当するんですかね?
めっちゃ大変だ…でも聖女と悪女の2役の演じ分けはとてもいいので、テレビでは少ししかなかったこの2機のやり取りを見てみたいですね。
映画の公開が待ち遠しいですが、今はゼロワンテレビシリーズの終了に喜びと寂しさを募らせたいと思います。
でもそんな時間も待たずして、まもなく令和2作品目の「仮面ライダーセイバー」が放送開始します!
ゼロワンのような近未来とは正反対のファンタジー全開の作風となっていますから、また新鮮な気持ちで視聴できますね。
こちらも非常に楽しみでございます!
こちらのブログでも回数を分けて追いかけていきたいと思っておりますのでどうぞお付き合いよろしくお願いします!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またいつかの明日に会いましょう。