こんにちは、机上大使です。
仮面ライダージオウ第15話、今までの時間旅行編とはうって変わった完全オリジナル要素が詰め込まれたお話になっていましたね。
そして、今まで超ポジティブで笑顔を絶やさなかった「常磐 ソウゴ」が初めて苦しい表情を見せ続ける話にもなっていました。
ヒーローが一度は通る道・・・挫折
ソウゴにどんな試練が待ち受けているのかなども考えながら、今回も第15話のネタバレと感想を書いていきましょう。
■前回の第14話ネタバレ&感想
■目次
世界を破壊する”ダイマジーン”
ソウゴ達は、いつものように騒がしくも平和な日常を送っていましたが、今回は「明光院 ゲイツ」の考えに変化が現れます。
第13話では、子供の喧嘩のように見えながらもオーマジオウとなるソウゴを倒すべく追いかけ回していたのですが、第15話では「ベルトを捨てろ」とソウゴを説得するようになっていたのです。
フランスパンをのど元に突きつけながらと、個性的な説得ですがw
ゲイツも、これまでのソウゴの仕草や考えや行動を見ていって、こんなやつが最低最悪の未来を作る魔王にはならないと思い始めたんでしょう。
だから倒すではなく、未来を変えることに考えをシフトしたのかもしれませんね。
そんなやり取りをしていく中で、「ツクヨミ」が”なぜソウゴは王様になろうと思ったのか?”と言う会話に。
ソウゴは今までと変わらず、「生まれたときから王様になる気がしていた」と言うのですがその会話を聞いていたクジゴジ堂のオーナー「常磐 順一郎」が、
「ソウゴ君話せばいいじゃない。あの夢の話を。」
と言ってきたのです。
それに対し明らかに言うのを恥ずかしがるソウゴ・・・その夢とはいったい?
と、皆がその話題を気にする最中に突如ウォズが登場。
以前に時計の修理を依頼したウォズは、再び壊れた時計の修理を依頼するという名目でクジゴジ堂にやってきました。
テンションが上がりながら順一郎が後にするとウォズは、
「外が大変なことになっているよ」
と皆を外に誘導します。
そこには、町を破壊する7体のあまりにも大きなロボットが立ちはだかっていたのです!!
そのロボットの名は「ダイマジーン」。
かつてオーマジオウが世界を支配するために放ったマシーンで、ダイマジーンによって一瞬で世界は塵となってしまったそうなんです。
なんだかナウシカに出てくる巨神兵みたいです。
なぜか2018年にやってきたダイマジーンに驚くツクヨミ達ですが、それ以上に動揺していたのがソウゴ。
ソウゴは、あのダイマジーンを夢で見たことがあると言い出したのです。
ソウゴの夢
ソウゴは幼き頃に不思議な夢を見ました。
それは目の前に現れたダイマジーンと全く同じロボットが町を破壊しつくすという夢。
逃げまどう人々が破壊したビルのがれきに潰されていく景色を、ただただ眺めることしかできない。
何もできない自分に絶望していると、後ろから体を黒いベールで覆われた男が現れ、
「お前には王となり、世界を破滅から救う使命がある」
と幼きソウゴに告げるという夢だったのです。
しかも、その夢を何度も見ていたというのです。
ソウゴが第1話で言っていた、
「世界をもっと良くしたい!そう思ったら、王様にでもなるしかないじゃないか!!」
という言葉の裏では、幼き頃に見ていた最悪の夢のようにしたくないという思いが詰まっていたのかもしれませんね。
自分を守る未来の自分の手下”カッシーン”
自分が見た夢の話をしながら歩いているソウゴ達。
その3人の目の前に仮面ライダージオウに変身するときのようなエフェクトが現れます。
そこから出てきたのは、今まで見たこともない人型のロボット。
金色のボディに銀と黒のマント、そして頭部の額には仮面ライダージオウのライダーズクレストが施されています!
いかにもカメンライダージオウに関わりが深そうですが、ツクヨミはあのロボットをオーマジオウの手下というのです。
そのロボットの名前はカッシーン。
2068年のオーマジオウの命によってツクヨミとゲイツの息の根を止めに来たといった後に、ソウゴを見もせずゲイツとツクヨミだけに襲いかかります!!
助けようとソウゴが近づくと、「お下がりください我が魔王」とソウゴを魔王呼ばわりしてソウゴの身の安全を確保しようとするのです。
しかし戦闘経験が豊富なツクヨミとゲイツは、絶妙なコンビネーションでカッシーンの手から逃れてその場を去り、ソウゴと別れてしまうのでありました。
状況が読めないソウゴですが、追い打ちをかけるようにそこにウォズが現れます。
ウォズは今起きている状況に歓喜している様子で、
「時は来た!時計の針はもう戻せない!もう後戻りはできないよ我が魔王!」
とソウゴに言い放つ。
前回の第14話の最後に言っていた、
「大いなる時の流れ」
とはダイマジーンによる世界の破壊だったのです。
ダイマジーンによる世界の破壊は”オーマの日”
ダイマジーンの襲来で困っているのは町の人々だけではありません。
新たな王を擁立しようとしているタイムジャッカー達もこの事態に焦りを見せていました。
スウォルツが言うに、この世界の破壊は本来の歴史より早く始まっているらしいのです。
さらにスォルツは、
「自分たちの介入に気づき、”オーマの日”を早めたというのか」
と発言。
恐らくオーマジオウがダイマジーンで世界を破壊し、魔王として君臨した日を総称してオーマの日と呼んでいるのでしょう。
本来の歴史より早くオーマの日が始まる・・・それはオーマジオウが2018年のソウゴを魔王に君臨させようとしているとウールは考えます。
そのことから、もし王様になってしまったらもう自分たちは手をつけられなくなってしまうと焦りを見せます。
しかしスォルツは、それを防ぐためにウォズがよこした”世界の破壊者”がいると冷静な態度を貫いていました。
一方、世界の破壊者こと「門矢 士」はいつもの見晴らしの良い特等席でダイマジーンを愛用の2眼レフのトイカメラで撮影していました。
そこにはオーラもいて、士は状況把握のためにオーラにいくつくか質問をします。
「ほんとにあれが動き出したら、世界はぶっ壊れるのか?」
「いとも簡単に、あっけなくね・・・」
「俺が常磐ソウゴを倒せばどうなる?」
「もちろん、最悪の事態は免れる。」
「そうか。じゃあ、答えは簡単だ。」
このやり取りだけで、士はだいたい分かったようでした。
それにしても、タイムジャッカーの今回のやり取りは悪役のやり取りとには個人的には見えませんでした。
特にオーラの表情はどこか悲しげで、まるで自分たちもオーマジオウによって酷い目にあったと言わんばかりでした。
ゲイツの覚悟、戦場はあまりにも複雑に
ゲイツ達は、カッシーンからなんとか逃げ延び廃工場に身を潜めていました。
これからどうするかとツクヨミが考えていましたが、ゲイツは目を閉じてなにやら考え事をしていました。
そして目を開き、意を決したようにその口を開きます。
「最初はどんな手段を使ってでも最悪の未来を止めようとしていた。だがやつが最低最悪の魔王になるはずがないと考え出す自分がいた。だからベルトを捨てろなどと甘いことを言ってしまう・・・。俺は1人の戦士に戻る。」
そう言いながらゲイツは、再びソウゴを倒すことを決意したのです。
ゲイツの覚悟に息を飲むツクヨミ。
そこに2人を捜していたソウゴがやっきて無事だったことに安堵していましたが、ゲイツはそんなソウゴの目の前で仮面ライダーゲイツに変身し生身のソウゴに襲いかかります!
一切の迷いなく、ジカンザックスでソウゴを斬りつけようとするゲイツ。
それを止めようとするツクヨミとゲイツの覚悟に動揺するソウゴ。
再び対立関係となってしまった2人ですが、ソウゴへと向かう仮面ライダーゲイツに突然弾丸が浴びせられます!
現れたのはゲイツ達を追いかけていたカッシーン。
ソウゴの背後から仮面ライダーゲイツを撃ち抜き、魔王であるソウゴを救出したのです。
そこからカッシーンによる容赦のない攻撃が仮面ライダーゲイツを襲います。
ソウゴは仲間であるゲイツへの攻撃を止めるようカッシーンに命令しますが、「これも貴方のため」と一切聞き入れません。
そんなカッシーンに激怒したソウゴは「わからずや!!」と叫びながら仮面ライダージオウに変身しゲイツを救出しようとしまが、士が仮面ライダージオウの前に立ちはだかる。
ソウゴは自分のご飯を食べた人という認識しかありませんでしたが、士はネオディケイドライバーを使って仮面ライダーディケイドに変身!
やっと初の仮面ライダーディケイドの登場ですが、変身エフェクトの中に「W」が描かれたりとパワーアップした感をしっかり演出していました。
愛用武器「ライドブッカー」で仮面ライダージオウを攻撃し、さらには仮面ライダービルドのカードを使用して仮面ライダービルドにカメンライドします。
それに対抗し、ディケイドライドウォッチを使用して仮面ライダージオウディケイドアーマーに変身!
さらにビルドライドウォッチをディケイドライドウォッチにセットして、仮面ライダージオウディケイドアーマービルドフォームに変身します(カタカナ多すぎw)
パワーアップにパワーアップを重ねたお陰で仮面ライダージオウが若干有利となり、互いに必殺技をぶつけても仮面ライダージオウの方が勝ります。
しかし余裕を貫くディケイドビルドは再び仮面ライダーディケイドへとカメンライドします。※1
※1(実は別ライダーから仮面ライダーディケイドに戻るのはこれが初らしい)
仮面ライダーディケイドへと戻ると怒濤の連続パンチで仮面ライダージオウを追いつめますが、後ろから、
「我が魔王!!」
と仮面ライダーゲイツと戦っていたカッシーンが戦闘を中断し、仮面ライダージオウを救出したのです!!
すると戦場は、仮面ライダージオウとカッシーン、仮面ライダーディケイドと仮面ライダーゲイツの2人ずつに別れてしまう。
カッシーンが自分の仲間だと勘違いされるソウゴは必死にそうじゃないことを訴えますが、士はこの状況が証拠と言わんばかりにソウゴを追いつめる。
さらにゲイツは、タイムジャッカーと組んでいる士と手を組みソウゴを倒そうとしているのです。
仲間を倒そうとしているカッシーンに助けられ、助けようとしている仲間が敵を手と手を組み自分を倒そうとしてくる・・・。
ソウゴにとってこれまでにない複雑な状況になってしまいました。
明らかに動揺するソウゴに士は、
「お前の仲間はゲイツじゃない、魔王・・・お前の手下だ!」
と追い打ちをかけてきます。
カッシーンは手下なんかじゃないと訴えますが、さらにそこへウォズも現れる。
「我が魔王、そろそろ認めてくれないかな?自分が進む覇道を邪魔するやつは誰1人許さない!それが私の知っている君だ。」
この言葉にソウゴは猛反発!
「俺がゲイツ達を倒そうとしたり、世界をめちゃくちゃにしようなんて思うはずがない!!」
とウォズに発言。
それを聞いた士が「じゃあ見てくるか?」と当たり前のように言うと、仮面ライダージオウの背後に別世界に行くためのオーロラカーテンを発動。
ライドブッカーで撃ち放ち、無理矢理オーロラカーテンに仮面ライダージオウを入れたのです。
それを追いかけるように、ツクヨミもオーロラカーテンに入ります。
その後士は、カッシーンを攻撃してゲイツを無理矢理連行し、ウォズはソウゴとオーマジオウが出会うことによって発生する歴史の変化に奇妙な笑顔で期待を寄せていました。
”最低最悪の魔王”は”最高最善の魔王”
仮面ライダーディケイドによって無理矢理別世界に送られたソウゴ。
気を失っていた状態から目を開けると、そこには荒廃しきった世界が広っていました。
そしてソウゴの目の前に、第1話冒頭に出てきた”常磐ソウゴ初変身の像”がそびえ立っていたのです!
そうここは、2018年から50年後の世界・・・2068年。
オーマジオウが魔王と君臨している世界だった!!
状況を確認するためにソウゴは足を進めるのですが、そこには破壊しつくされた廃墟で賢明に生きている民の姿が見えます。
2068年は、2018年の人口の半分まで減ってしまったというのです。
ある意味で、仮面ライダービルドの世界よりもやばいですね・・・。
そんな現状に落胆していると、突如ソウゴ達の前に仮面ライダー龍騎のミラーモンスター「ドラグレッダー」が襲来!
ソウゴ達の周りをグルグル回り続けると、景色は変わり何もない荒廃した大地に変わります。
そしてその大地にポツンと、垂れ幕が下がった玉座のような部屋が佇んでいるのでした。
ソウゴは、その玉座に誰かがいることを察し警戒します。
するとその玉座から、静かに威厳のある声でこんな話をしてきました。
「夢の話をしよう。私が若き日に見た夢の話だ。
偉業の機械が世界を破壊する。皆が息絶えていく。私は立ちつくすだけ。そこに1人の男が現れる。そのものが幼き私に言った。
『お前には王となり、世界を破滅から救う使命がある』」
その話は、ソウゴが幼い頃に見た夢と同じ内容。
そして垂れ幕が上がり、そこに現れたのは・・・オーマジオウ、50年後の常磐ソウゴ
ソウゴはこの現実を見たことで、自分自身が最低最悪の魔王になってしまうことを受け止めざる得なくなります。
自分が世界をめちゃくちゃにした事を・・・
「自分がそんなことするはずがない!なぜなら自分は最高最善の魔王になりたいから!!」
自分が願う本来の王様と違う未来を否定するソウゴだが、
「その通り!私こそが”最高最善の魔王”だ!」
オーマジオウはかつてソウゴが抱えていた理想と全く同じ言葉を若き日の自分に告げる。
最低最悪の未来に君臨するこの魔王が、最高最善の魔王。
これが自分が理想とする最高最善の魔王の実態だったのです。
圧倒的実力!!これが魔王の力!
自らの理想であった最高最善の魔王の真実を告げられたソウゴ。
しかしそれでも認められないソウゴは、ここでオーマジオウを倒すことを宣言!!
ツクヨミが止めるもそれを乱暴に振り払い、仮面ライダージオウに変身。
フォーゼライドウォッチをジカンギレードにセットし、スレスレシューティングを発動!
ミサイル状の弾丸をオーマジオウに向かって打ち出し玉座もろとも爆発しました!
しかし爆炎が上がる中出てきたのは、オーマジオウの変身した姿。
第1話冒頭やオープニングにもでてくる金色と漆黒のボディが魔王感を一層際だたせます。
かつての自分の無力さを懐かしみながらオーマジオウは手をかざすと、同時に衝撃波を発生し仮面ライダージオウを吹き飛ばしました。
手をかざすだけで遠くに吹き飛ばすその力はまさに魔王の所業。
過去の自分にいずれ魔王に相応しい力を手に入れることを告げるも、ソウゴはそれを全否定。
ディケイドアーマーにアーマータイムし、ライドヘイセイバーをクウガに合わせて攻撃を仕掛ける。
するとオーマジオウはクウガライドウォッチを手に取り起動。
ディケイドアーマーの攻撃を受け止めた後自らの攻撃に変換し打ち返しました!
諦めきれない仮面ライダージオウは、キバの力を使ってコウモリ群れを模したエネルギー体をライドヘイセイバーから放ちます!
しかしオーマジオウはキバライドウォッチを起動して先程と同じく攻撃を打ち返す。
だがまだ諦めない仮面ライダージオウは、今度は龍騎の力でライドヘイセイバーに炎を纏い斬りかかろうとする!
だが、オーマジオウは龍騎ライドウォッチを起動してドラグレッダーを召喚し、仮面ライダージオウを吹き飛ばしました。
全く持って歯が立たない、あまりにも違いすぎる実力の差に落胆するソウゴ。
そんなソウゴにオーマジオウは思わぬ言葉を投げかけるのです。
「そんなに魔王になりたくないのならば、良い方法がある。そのベルトを捨てろ!!
そうすればお前が私になることはない。」
自分自身が魔王として君臨する未来を作らない方法を過去の自分に告げたのです。
それがベルトを捨てること。
オーマジオウは本当にこんな未来を作り出すことを理想としていたのか?
本当は何か別の者から守るために最低最悪の未来をあえて作り上げたのか?
いろんな想像を視聴者に膨らませながら、物語は終わりを迎えたのでした・・・。
終わりと次回予告
仮面ライダージオウ第15話のネタバレと感想を書いていきました。
初の仮面ライダージオウとしての要素だけが盛り込まれたストーリーでしたが、今後の進展に関わるとても重要な物語だったと思っています。
まさか最高最善の魔王という言葉が、2068年のオーマジオウから発せられるとは思ってもいませんでしたね。
それにしても、今のウォズの立ち位置はよく分からないですね。
我が魔王のためというよりは、自分が持っている本の綴りがどのように変わっていくのかを楽しんでいるような感じです。
ひょっとしたらウォズは、オーマジオウの仲間ですらないんじゃないかとか色々考えちゃいますねw
次回の第16話では、ソウゴがジクウドライバーを投げ捨てるような仕草が見受けられました。
しかもその場所、劇場版仮面ライダーフォーゼで源太郎がフォーゼドライバーを捨てた溶鉱炉の場所に似ているような気がします。
まさかソウゴも溶鉱炉に向かって投げ捨てるのか!?
仮面ライダージオウ終わっちゃうよ~!!・・・ってことにはならないとは思いますが、仮に本当に捨てたとしたらどのような形でソウゴが再び仮面ライダージオウへと戻っていくのかも見物ですね。
ソウゴを2068年に導いたり、実質ゲイツを助けたりした士の行動にも注目したいです!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
またいつかの明日に会いましょう。